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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨の実

2009-12-04 23:58:10 | 復活奮闘日記
日本は落とし物や忘れ物が戻ってくる国だとよく言われます。

外国人が大都市で通勤ラッシュの時に財布を落としてしまい、警察に届け出に行ったら、なんと落とし物が自分より先に届いて感激したっつー話とか、ググると出てくる出てくる…。これで日本が大好きになる外国人が多いんだとか。

もちろん日本人だってそうです。海外在住するほとんどの日本人が、外国に憧れ→幻滅の流れになって、一気に日本大好き!になるんだそうです。

行儀の良い日本人。人の物を捕らない日本人。

そんな日本人の気質が、櫨の場合にもあてはまるわけです。

紅葉が終わりに近づいてきて、実のたくさんついている櫨の木が目立ってきました。実をたくさん集めるとお金になりますが、残念ながらちぎられずに、ほとんどはそのまま鳥の餌となって放置されています。

非常に気になる風景ですが、私有地ならともかく櫨の木が土手とかに生えている場合、ちぎっていいのか悪いのかイマイチ判断ができません。

土手の場合はほとんど国有地になっており、そこの区域の人、つまり区長さんが管理していて、こっちの土手の実はちぎられてないけど、あっちの土手の実はちぎってもらってるとか、地元の人の事情もあったりするので、勝手にちぎるのはトラブルの元のようです。

おまけに櫨は櫨でもナンキンハゼは櫨じゃないし、ヤマハゼの実はちぎっても蝋分が少なくて何にもなりません。

蝋分がたっぷり入っていて、以前は採取されていた櫨の実だけは今でも価値があります。

そんなわけで、放置されている実をヨコ目に見つつも、価値のある櫨の実かどうかわからず、ましてや勝手に捕るなんて非常識なことをしない日本人がいるわけですね。

とりあえず、もし自分の所有地に櫨の木があって実がたくさんついていたら、荒木製蝋さん(電話0944-22-5313)に連絡してみましょう。量が少なければ持ち込みすれば買い取ってくれるし、多ければ引き取りに来てくれます。

いくら不景気とはいえ、ちぎられてない実は豊かな国の象徴なのかもしれません。

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