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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

阿蘇で櫨の実絞り その2

2009-12-25 22:23:42 | 復活奮闘日記
…それにしても12月の阿蘇はさすがに寒かった!しかも雨だったし。

櫨の実を蒸している焚き火の近くは暖かいけど、煙で目がしょぼしょぼしてきます。ウロウロしているうちに実が柔らかくなったのでスプーンで不織紙の小袋に実を入れます。

正直、結構まどろっこしい部分でした。

そして!今日のメインイベント。小型手動搾油機を使っての圧搾シーンです。

この機械は向日葵や菜種から油を絞る機械だそうで、今日のために借りてきたんだそうです。
機械の詳しい説明はこちらをどうぞ。

15トンの圧力がかけられるのに重さ35kgで持ち運びが簡単という非常に優秀な小型機械。手動ってとこがなんとも郷愁をそそられますね。

この機械があるのなら、素人でも手軽に蝋を搾られる…と周囲の大きな注目を集める中、キコキコとレバーを上下に押して圧搾していきます。

が!

やっぱりそう簡単にはいかなかったんです。

順調に熱い蝋は出てきたのはいいものの、出てきた瞬間、外気の寒さにバキッと蝋が固まりました。固まるともうレバーは動きません。ほんのちょっと出てきた蝋が機械の外側に張り付いています。これをこそげ落としたものだけが蝋の収穫ってわけ。なんだか気が遠くなってきます。

この機械はもともと搾油機ですから、常温で液体状の「油」を絞るには良さそうですが、常温で固体になってしまう蝋を絞るためには、もうちょっと改良する必要がありそうです。

15トンの安定した圧力部分を生かし、あとは絞った蝋が出てくるところさえ問題を解決できれば、かなり使い勝手のいい蝋絞り機になるようでした。

よく「自分たちで櫨の実から蝋を絞れないか?」と問い合わせがあるんですが、手軽にできる蝋絞りなんて、そうそう簡単にはいかないんだよなぁと実感した一日です。

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阿蘇で櫨の実絞り

2009-12-25 21:53:54 | 復活奮闘日記
今日は小雨交じりの中、阿蘇で櫨の実絞りをして蝋を取るワークショップが開かれてるという情報を聞きつけて行ってきました。

阿蘇に!

途中でみやまキャンドルナイトでお世話になっているU先生や、再生工房のOさん、福岡県プレイリーダーのUさんと合流して、櫨並木が点在しているという菊陽町の豊後街道に立ち寄りました。上の画像の通り、非常に大きい櫨の木が残っています。

ゆうに100年以上はたっている大きな櫨の木が何本も道路脇に植えてあり、迫力もかなりのもの。杉並木と共にこの櫨並木は菊陽町の財産だと思うんですが、残念ながら櫨は放置されている状態で、実もちぎられずツタが巻き付いていました。ううむ。あまりにもったいない話です。

南阿蘇村のラブランドに無事到着して、NPO法人パーマカルチャーネットワーク九州(PCNQ)の山口さんから説明を聞きます。

パーマカルチャーとは「永続性」を意味するパーマネントと、「農業」を意味するアグリカルチャー、そして「文化」を意味するカルチャーの合成語であり、 1970年代にオーストラリアのビルモリソンなどによって構築され「自然のシステムを活かし、農の魅力や知恵を暮らしの中に取り入れ、環境と共生した暮らしを創造するデザイン体系」のこと…だそうです。(HPより)で、なぜ櫨の実絞りが出てくるのかというと、エコロジカルで手作りの部分が合致するわけですね。

というわけで、さっそくワークショップ開始。櫨の実を大きなハンマーで叩き潰します。

手際の良いUさん。さすが福岡県認定プレイリーダーです。

潰した櫨の実と小枝等を分けるためにふるいにかけます。

それから蒸し器でえんえんと蒸していきます

…つづく

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