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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

東馬窯訪問

2009-12-08 21:24:29 | 復活奮闘日記
今日は武雄市山内町にある東馬(とうま)窯に行ってきました。

えんえんと国道34号線を走った後、山の一本道を走っていると、なんとなく田舎(田主丸)から都会(久留米市街と佐賀市街…)を通り過ぎて田舎に来たんだなぁという感じ。

杉の山林はシンとした静けさに包まれていました。


作業場すぐ隣のギャラリーです。
繊細な穴の空いた室内ライトはサクラ模様の光を映し出していました。

もともと有田で磁器の作陶に携わっていたという馬場さんは、山内町で採れる土を使い、陶器ならではの色合いと磁器の技術を組み合わせ独自の作風を生み出しています。

作業風景です。


茶香炉です。繊細な模様ですね。道具も一から手作りなんだそうです。


東馬窯さんの製作したキャンドルホルダーは、11月のどいざきや、やまめ山荘での展示では力強い櫨蝋の光をきれいに散りばめて大好評でした。

引き続き次回の作品も見逃せません。楽しみに待ちたいと思います。

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お知らせ_楽水亭クリスマスに櫨キャン

2009-12-07 21:13:12 | 櫨蝋でキャンドル
今日はお知らせです。
来る12月18日(金)と19日(土)の二日間、久留米石橋文化センター内のカフェ&ギャラリーショップ楽水亭で、櫨のキャンドル作り&クリスマスプチディナーが行われます。


楽水亭オリジナルキャンドルホルダーをただいま製作中です。

お食事もクリスマス用に特別にご用意しているとのことで、とても楽しみですね。

完全予約性でお申し込みは電話のみ。0942-33-2271にどうぞ。

両日とも限定20席なのでご予約はお早めに。

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櫨の癒し 大人のしっとりコンサート

2009-12-06 23:34:49 | 復活奮闘日記
今日は紅い櫨の庵さんで行われた西田麻美さんの「櫨の癒し 大人のしっとりコンサート」に行ってきました。

昨年同様、今年も各テーブルには櫨の灯りを置いていきましたが、昨年と違うのは、紅い櫨の庵オリジナルキャンドルホルダーで灯していること。コンサートの時間中、たっぷり燃え続けられるように、蝋を多めに入れて準備しました。

期待通り、櫨キャンドルは力強く燃えていってくれました。灯りの様子をYoutubeにアップしています。


音は入っていないんですがね、迫力のある歌声に合わせて炎が瞬いて、とても美しかったです。

よく考えたら、お坊さんのお経を詠む声と炎の揺らめきが合うんだから、音楽だって合うわけですね。こないだのやまめ山荘での琴の演奏とも非常に合っていましたし、今日はジャズ。きっとどんな音楽にでも合いそうな気がします。

素敵な夜でした。

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ちくご子どもキャンパスin田主丸night

2009-12-05 22:37:45 | 復活奮闘日記
今日は「ちくご子どもキャンパスin田主丸」の一環で櫨とろうそくの話をしてきました。

場所は平原公園キャンプ場の宿泊施設。

櫨並木のある山本町出身の子も数人いたので、櫨によく反応する子もいましたが、櫨を全く知らない子もいました。そういう子は櫨の紅い葉っぱの木とろうそくとの関連がピンと来ません。

しかし実を見せたり芯を見せたりして、櫨から和ろうそくができていることを教えると素直に驚いていました。

実際に電気を消して、ろうそくだけの灯りにすると、隅っこでふざけている子供も驚くほど話に集中してきます。光を作るには闇を作ること。暗闇の中で大きい15号ろうそく1本と、小さな櫨キャンドル3つしか灯してないのに、とても明るく感じました。

櫨と和ろうそくの良さを伝えて、ある程度はわかってもらえた…ような神妙な顔をしていた子ども達。

ホンネを言えば、やっぱ親も一緒に聞いてほしかった。

もし子ども達が家に帰って親とかに「和ろうそくを買って。」とねだったら、親から
「あげな高い和ろうそくやら、いらんこつ買わんでよか!」って叱られないかなぁ。

それだけが心配。

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櫨の実

2009-12-04 23:58:10 | 復活奮闘日記
日本は落とし物や忘れ物が戻ってくる国だとよく言われます。

外国人が大都市で通勤ラッシュの時に財布を落としてしまい、警察に届け出に行ったら、なんと落とし物が自分より先に届いて感激したっつー話とか、ググると出てくる出てくる…。これで日本が大好きになる外国人が多いんだとか。

もちろん日本人だってそうです。海外在住するほとんどの日本人が、外国に憧れ→幻滅の流れになって、一気に日本大好き!になるんだそうです。

行儀の良い日本人。人の物を捕らない日本人。

そんな日本人の気質が、櫨の場合にもあてはまるわけです。

紅葉が終わりに近づいてきて、実のたくさんついている櫨の木が目立ってきました。実をたくさん集めるとお金になりますが、残念ながらちぎられずに、ほとんどはそのまま鳥の餌となって放置されています。

非常に気になる風景ですが、私有地ならともかく櫨の木が土手とかに生えている場合、ちぎっていいのか悪いのかイマイチ判断ができません。

土手の場合はほとんど国有地になっており、そこの区域の人、つまり区長さんが管理していて、こっちの土手の実はちぎられてないけど、あっちの土手の実はちぎってもらってるとか、地元の人の事情もあったりするので、勝手にちぎるのはトラブルの元のようです。

おまけに櫨は櫨でもナンキンハゼは櫨じゃないし、ヤマハゼの実はちぎっても蝋分が少なくて何にもなりません。

蝋分がたっぷり入っていて、以前は採取されていた櫨の実だけは今でも価値があります。

そんなわけで、放置されている実をヨコ目に見つつも、価値のある櫨の実かどうかわからず、ましてや勝手に捕るなんて非常識なことをしない日本人がいるわけですね。

とりあえず、もし自分の所有地に櫨の木があって実がたくさんついていたら、荒木製蝋さん(電話0944-22-5313)に連絡してみましょう。量が少なければ持ち込みすれば買い取ってくれるし、多ければ引き取りに来てくれます。

いくら不景気とはいえ、ちぎられてない実は豊かな国の象徴なのかもしれません。

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お知らせ_矢部川流域の伝統産業を学ぶ

2009-12-03 20:24:28 | 復活奮闘日記
今日はお知らせです。

来る12月12日(土)13時より八女伝統工芸館において「矢部川流域の伝統産業を学ぶ」勉強会が開かれます。



勉強会では四つの伝統産業について学びます。
水車で作る線香、八女和紙、樟脳、そして「櫨蝋」です。

それぞれのものづくりに携わる人々からの生の声を聞くよい機会です。今回は私は聞く側ですし、いずれも興味のあるテーマですので、気楽にじっくり聞きたいと思っています。

参加無料でどなたでも自由に参加できますので、ぜひご参加ください。

ブログサイトはこちらです。

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櫨紅葉とこれからのこと

2009-12-02 23:01:11 | 復活奮闘日記
今日は真っ青な空でした。

こんな日は櫨紅葉の写真を撮りにいきたい!とウズウズしましたが、残念ながら通り道の櫨紅葉を撮るのが精一杯です。

とはいえ怒濤のような11月が終わり、ようやくいつものマッタリ気分が戻って来て、これからの展開などを考えられるようになってきました。

現在、厚生労働省地域雇用創造推進事業の一環である九州ちくご元気計画に参加しています。

今まで二回のヒアリングで櫨の商品開発に関する事業をどう進めていくべきか細かく話し合い、今日の午前中の打ち合わせでは少しだけ形が見えてきました。

デザインとは表層的なものではなく本質を表したものこそ人の心に響く。

この基本定義をつくづく痛感している私ですが、それを創るのが難儀なことこの上ない。アレコレ考えて作ったのに、伝えたいものが伝わらないデザインになる失敗例は数多しです。

デザインを作りあげるのは簡単なことではありません。でもデザインという足場をきちんと押さえられたら、全てが動き出します。今は実現に向けていろんなアイディアが錯綜していますが、あらかた方向は定まってきたように思えます。

櫨の活動は、これから来年の春に向けて、さらに新しいものが生まれそうです。

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櫨畑さんが櫨巡り

2009-12-01 22:15:43 | 復活奮闘日記
大阪から「櫨畑(はじはた)さん」が櫨巡りの旅にやってきました。

名前に「櫨」の文字が使われているのも珍しいですが、「櫨」を「はぜ」ではなく「はじ」と読むあたり、古くて由緒のある名前に思えて仕方がありません。

櫨畑という苗字がどれほど珍しいのか全国の苗字10万種というサイトでランクを調べてみることにしました。

すると順位は38,370位 たったの18世帯のみ。ひぇ~~。全国でたったの18家族だけとは。確かにかなり珍しい苗字でしたね。

ちなみに「櫨山」の苗字は13,817位 109世帯なので、櫨畑よりは多いですね。

参考までに私の苗字「矢野」は141位 35,483世帯あります。かなり平凡な苗字で、なんだかちょっとガッカリです。

櫨畑さんいわく、素直に「ハジハタ」と読んでくれる人は滅多にいないとのことで、小さい頃から結構苦労したのだとか。しかし珍しい名前というのは、それだけで貴重な遺産です。櫨畑さんは、苗字についた「櫨」という樹木のルーツを探して来たのでした。

櫨畑さんと櫨との運が導いたのか(?)、

荒木製蝋では蝋が出てくる様子を見学できました。普段はもっと早い時刻に出てくるそうなので、たまたま良い瞬間に立ち会えました。

それから中原町の櫨山へ

天気がちょっと曇っていたのが残念でしたが、それでも十分に櫨の紅葉を楽しめました。

山田水辺公園の櫨です。

すでに高いところしか実がついていません。鳥のエサになるしかないかな。

好奇心旺盛な櫨畑さん

櫨の実を砕くミルを回しているところです。

彼女と二人で櫨に関係するトコロを回っているうちに、実をいうとあまりにスムーズに櫨巡りができたのに内心驚きました。

私はよく櫨のことで活動する時、タイミングの良さとか運の良さに助けられる場合が多くて、それをそのまま単なる偶然とかたづけるべきなのかためらうくらい、本当に良いことづくめです。

今回もギリギリに連絡したにも関わらず、いつもは忙しくてなかなか時間のとれない荒木社長や、中原町の元製蝋業をしていた石橋さんと会えたり、櫨紅葉も案内していただけたり雨が降らずにいてくれたりと、櫨の運が導いてくれたというかなんというか。

櫨畑さんと櫨。

不思議なご縁でしたが、きっとまた櫨を介して会えるかもしれません。

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