21年前の今日8月12日は日航機の御巣鷹山墜落事故が起きた日である。ニュースで追悼慰霊式に参列する犠牲者の遺族の姿が映し出されていた。僕は面識はなかったが、以前勤めていた会社の社員がこの事故で還らぬ人となった。確か、事故は日曜の夜で、彼は家族のいる東京から単身赴任先の大阪に戻るため日航機に乗っていたのだと記憶している。なぜ違う便に乗らなかったのか、なぜ新幹線にしなかったのか、もう少し引き止めれば良かった等々、ご家族の方の悔しさ、憤りは、おそらく今も変わらないであろう。
折りしも2日前、イギリスの航空機爆破未遂のニュースが世界を駆け巡った。各国からイギリスやアメリカに向かう便や、はたまた日本の国内線まで、未だ混乱が続いているようだ。
御巣鷹山の日航機は事故だったが、9.11のテロのように、また民間の航空機が、何の罪のない多くの人達が、テロの標的になったのである。まったく恐ろしい話だ。テロほど卑劣な行為はないと思う。テロリストには彼らなりの論理があるのだろうが、僕には理解できない。テロから新しい秩序が生まれるとも思えない。憎しみしか生まないだろう。
もっとも、自らの宗教拡大のためには異教徒を殺すことなど厭わないというのが、歴史的にみた多くの宗教の姿であり、そう考えると今回の件もさほどおかしな話とは言えない。が、僕はそんな宗教なら要らない。
ところで、皆さんは大韓航空機がソ連にミサイルで撃墜された事件を覚えているだろうか。1983年9月1日、ニューヨークからソウルに向かう大韓航空007便がサハリン沖でソ連の戦闘機により撃墜されたのである。一時大韓航空機スパイ説まで囁かれたが、今では単に機器の故障かミスで大韓航空機がソ連の領空を侵犯したと考えられている。問題はおそらく民間機と認識しながらも、いきなりミサイルを発射し撃墜したソ連側にある。領空侵犯を犯した飛行機を見過ごしたとあってはお咎めが恐いとパイロットは思ったのだろう。非難されるべきは個人よりも国家だ。
別に大韓航空の営業妨害をするつもりはないが、87年には北朝鮮により大韓航空機がベンガル湾上空で爆破される事件があった。あの金賢姫の起こした事件である。北朝鮮、それも当時金日成から後継者に指名されていた金正日が、ソウル・オリンピック妨害のため指示したと言われる。自国民を飢え死にさせたり強制労働で死に追いやったりしても意に介さない男だから、他国民を殺したところで心の痛みなど感じないのだろう。
宗教なら一神教より多神教の方がいい。全体主義や専制国家は要らない。狂信的な宗教と変わらないから。移民問題にも通じるが、まずは他者の違いを認め、互いに尊重することから始めなくてはいけない。排他的な態度では前に進まない。
先日、イギリス国教会が教会系の小学校の行事でジョン・レノンの“イマジン”を歌うのを禁止したという記事を見た。宗教を否定する歌詞があるというのがその理由だ。キリスト教も一神教だし、結構厳しそうだ。うーん、これだとイスラムのことを理解するなど“夢の夢”か。
折りしも2日前、イギリスの航空機爆破未遂のニュースが世界を駆け巡った。各国からイギリスやアメリカに向かう便や、はたまた日本の国内線まで、未だ混乱が続いているようだ。
御巣鷹山の日航機は事故だったが、9.11のテロのように、また民間の航空機が、何の罪のない多くの人達が、テロの標的になったのである。まったく恐ろしい話だ。テロほど卑劣な行為はないと思う。テロリストには彼らなりの論理があるのだろうが、僕には理解できない。テロから新しい秩序が生まれるとも思えない。憎しみしか生まないだろう。
もっとも、自らの宗教拡大のためには異教徒を殺すことなど厭わないというのが、歴史的にみた多くの宗教の姿であり、そう考えると今回の件もさほどおかしな話とは言えない。が、僕はそんな宗教なら要らない。
ところで、皆さんは大韓航空機がソ連にミサイルで撃墜された事件を覚えているだろうか。1983年9月1日、ニューヨークからソウルに向かう大韓航空007便がサハリン沖でソ連の戦闘機により撃墜されたのである。一時大韓航空機スパイ説まで囁かれたが、今では単に機器の故障かミスで大韓航空機がソ連の領空を侵犯したと考えられている。問題はおそらく民間機と認識しながらも、いきなりミサイルを発射し撃墜したソ連側にある。領空侵犯を犯した飛行機を見過ごしたとあってはお咎めが恐いとパイロットは思ったのだろう。非難されるべきは個人よりも国家だ。
別に大韓航空の営業妨害をするつもりはないが、87年には北朝鮮により大韓航空機がベンガル湾上空で爆破される事件があった。あの金賢姫の起こした事件である。北朝鮮、それも当時金日成から後継者に指名されていた金正日が、ソウル・オリンピック妨害のため指示したと言われる。自国民を飢え死にさせたり強制労働で死に追いやったりしても意に介さない男だから、他国民を殺したところで心の痛みなど感じないのだろう。
宗教なら一神教より多神教の方がいい。全体主義や専制国家は要らない。狂信的な宗教と変わらないから。移民問題にも通じるが、まずは他者の違いを認め、互いに尊重することから始めなくてはいけない。排他的な態度では前に進まない。
先日、イギリス国教会が教会系の小学校の行事でジョン・レノンの“イマジン”を歌うのを禁止したという記事を見た。宗教を否定する歌詞があるというのがその理由だ。キリスト教も一神教だし、結構厳しそうだ。うーん、これだとイスラムのことを理解するなど“夢の夢”か。