縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
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ラッシュ・チケットを買ってオペラに行こう!(ニューヨークの話その1)

2016-05-09 22:20:37 | もう一度行きたい
 オペラは高い。とても気軽には行けない高嶺の花だ。
 10年前に来日したニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の公演、『椿姫』のS席はなんと64,000円もしたという。ソリスト、合唱団、オーケストラ、衣装、大道具・小道具等々、数百人規模のキャスト、スタッフが来日するのだから無理もない話かもしれないが。
 もっとも新国立劇場など日本のオペラでもS席は2万円前後が相場であり、やはりオーケストラなどの公演に比べ高いことに変わりはない。

 このゴールデン・ウィーク、ニューヨークに行って来た。滞在はニューヨークのみ、5泊した。
 「またとない機会だからオペラを観よう、メトロポリタン歌劇場に行こう。現地ならオペラも安いに違いない。」と、僕は高を括っていた。が、なんたる無知。その料金を見てびっくり。まったく安くない。というか高い! 一番良い席は500ドル近いし、そこそこの席をと思うと200ドル以上はする。ああ、やっぱりオペラは高嶺(高値?)の花か。

 ショックを受けた翌日、時差ぼけで朝早く起きた僕は、ガイドブックのオペラのページを改めて読み直した。立ち見の当日券がある。1階の一番後ろで25ドル、5階の一番後ろで17ドル。これは安いが、この年になると2時間も3時間も立っているのは辛い。それにこの場所では舞台もろくに見えないだろう。というわけで却下。
 次にラッシュ・チケット25ドルというのを発見。なんだこりゃ?と思いながらも、その安さに釣られ、ネットで調べてみた。

 ラッシュ・チケットというのは、売れ残っている席の一定数を当日の正午(土曜日は、マチネは開演4時間前、夜は午後2時)からオフィシャルサイトで販売する仕組みだという。早い者勝ちで、1人2枚まで買うことができる。購入は1週間に1回のみとの制限があり、事前登録が必要とのこと。本当かどうかはわからないが、最も良い席を販売と書いてある。
 よし、これしかない。これが飛行機と宿で既にお金を使い果たした僕がオペラを観る唯一の方法だ。今日(5/2)の演目は『オテロ』。念のため残席があるのを確かめたうえで僕は事前登録をした。住所、氏名、メールアドレスなど、ごく簡単な内容である。あとは幸運を願うのみ。

 グリーン・マーケット(朝市のようなもの)に買い出しに行き、12時前にホテルに戻って来た。そしてパソコンを立ち上げメトロポリタン歌劇場のサイトを開き、スタンバイOK。12時と同時にラッシュ・チケットのページを開いた。
 おっ、確かに良い席が売りに出ている。幸運にも1階J列、前から10列目の右端寄りの席をゲットできた。通常200ドル以上する席がたったの25ドルである。日本で松竹がやっているMETライブ・ビューイングが@3,600円だから、それよりも安い。これなら僕でも気軽にオペラに行ける。もしニューヨークに住んでいたら毎週でもオペラが観られるかもしれない。
 う~ん、身近にオペラのある生活、憧れるな~。MET最高!


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