25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ヤタのこと

2015年06月16日 | 日記
ウチのヤタ(犬の名前)は18歳で、そろそろ限界にきている。右後ろ脚に力が入らないらしく、歩く軸がとれないため、ヨロヨロと歩き、倒れてしまう。黒い柴犬ですスタイルも顔もよかったのに、この歳になると毛もカサカサになって、肉も落ちてくる。
問題はうんちである。うんちスタイルがとれない。だから、横になって、やってしまう。そうなるまでは必ず散歩のときにしていた。天寿をまっとうする
家犬は初めてである。これまで二匹の犬を飼ったが、途中で病気や事故で死に、天寿まで届かなかった。
ヨロヨロと歩いては倒れ、グルグルと同じところを回り、耳も聞こえず、目も見にくいようだ。
18年前、娘が犬を飼いたいといい始めた。この黒い柴犬の腹は真っ白で、目のうえには茶色の毛がついていた。顎も白かった。その頃、榎本、鈴木、宇井という名字はヤタガラスの三本足のそれぞれの名前を表していると、本宮大社に行ったときに知ったので、「ヤタ」(本当は漢字)となずけた。そうち娘は大学に行き、僕ら夫婦が面倒をみることになった。夜の散歩は自分たちの運動もよぎなくされ、ヤタは逆に僕らの健康を維持してくれたともいえる。
ぼくらがどうしても外泊をしなければならなかった時は松下夫婦が面倒を見てくれた。ありがたかった。この頃は松下夫婦にも頼めない。そこで死んでしまったら、迷惑がかかる。
犬に過剰な思い入れはしない、と思っている。ただ淡々と一緒につきあっている。