貧困で学習機会が失われた子供を援助する「ハーモニー財団」というのがアメリカにあって、そこではお金の援助だけでなく、バイオリンのような楽曲を習わせることをしている。すると、97%の子供が大学進学をするようになるという。楽曲を演奏するとき、視覚を使い、聴覚を使い、運動の脳を使う。さらに合奏となってくると、他人への信頼感を醸成するオキシトシンホルモンが活発化する。総合的に集中力が学習においても増す。
強いストレスにさらされた子供が、その後に全般性不安障害や重度のうつ病などを含む精神疾患になる可能性が高いことが研究で次々と明らかになっている。
ぼくらは「オキシトシン運動」を社会化しなければならないのかもしれない。「幼児虐待」が増えているということはオキシトシンホルモンが不足している親が増えているということだ。 妊娠をしたら、病院の一室で、ふたたび教育を受ける機会があればよいと僕は常日頃から思っている。
無知を作ってはならない。今先進国では無知を無くす方向に進しかない状況である。アマゾン奥地のピダハンのように、あるいはヤノマミのように暮らすわけにはいかない。彼らには彼ら流の生き方や考え方があるし、僕は彼らを無知だとは思っていない。無知とは自分の生きる社会の中で必要欠くべからずのことを知らないことを言うのだ。に妊娠中にダイエットを繰り返す妊婦の子供のたいていは肥満体になる、といようなことも、その一部であることは言うまでもない。