「沖縄戦 全記録」(NHK スペシャル 2015.10.18 再放送)を見ていると、沖縄戦の凄まじさがわかる。戦時教育と軍の管理のもとで、沖縄の人々は4万人、8万人、10万人と死んでいく。おいつめられた日本兵は住民の服をきて、住民を盾にとる。アメリカ兵は自分たちも死にたくないから、容赦なく攻撃するようになる。最後まで戦え、いう命令に従う住民はあわれである。
アメリカでは捕虜を虐待することもなかったが、沖縄の人々はそれを知ることがなかった。子供までも死に投じた。犠牲者は20万人にもなった。
今度は日本の自衛隊員がアメリカ軍のようになる。 住民の中にゲリラ兵がいるという状態である。
戦後の経済成長で豊かに育った日本の自衛隊員の若者が、駆けつけ警護の神経戦に耐えられるだろうか。気合いだけはりっぱでも、この神経戦に耐えられるはずもない。馬鹿にしているのではない。神経を壊すのは沖縄戦のアメリカ軍兵士もそうだった。
そういう戦いは無理だというものだ。それは愚かなことだ。
どの民族、国家であれ、自分たちで解決するしかなように思える。僕にはそれ以上の知恵がでてこない。放っておくことだと思う。弱い住民たちだが、そこで生きる限り、自分たちで歴史の段階を進めていくしかないと僕は思う。別に国連が正義でもなんでもない。民衆よ、屍を踏んででも立ち上がれ、と言いたい。