25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

クチナシ

2017年04月14日 | 社会・経済・政治

 なぜ米英と戦争することになったのか。簡潔に書きたい。

1. 天皇陛下は天皇でもあり、統帥権の大将という二重構造の制度であった。

2.軍の幹部は中国、ソ連、米英にも好戦的であった。

3.軍部を大臣にいれる、でないと内閣は成立しない、という制度を作ってしまった。

4. 米英との戦争を回避する機会はなんどもあったのに、藤原氏最後の首相近衛文麿は愚かだった。あるいは松岡外務大臣に気を使い、気が弱かった。

5. マスコミが満州事変以後、国民を戦争へと煽った。

6. 国民は煽動に乗った。

7. 軍部の暴走を内閣も天皇も制御できなかった。

8. 首相、軍部も天皇にいい加減なことをいい、ごまかした。

9. 天皇はもう一歩踏み込んで、首相、外務大臣、陸軍、海軍大臣を叱責し、怒るり、抑止できる機会があったのに、踏み込めなかった。しかし天皇は一貫して戦争反対だった。

10.内閣、軍部の暗号情報はアメリカに読まれていた。

11.軍部の戦争分析が甘く、精神論を持ち出す始末であった。

12.ヒトラーのドイツを信じた。

13. ソ連を甘く見た。

 まだまだあることだろう。回避できるときにしない。エリートは庶民を見下している。また庶民には必ず体制を支持する人がいる。太平洋戦争以降、戦争は国民総動員となり、その反省から遠くから打撃を加えるという戦術に変わっている。その点では核兵器、弾道ミサイルは現代の最大の武器であるが、被害は超甚大である。

 先進国の軍人は精神戦では脆弱性がある。病みやすい。

 今日はクチナシを植えた。6月か7月に白い花が咲くことを楽しみにしている。