25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

予算

2019年04月18日 | 社会・経済・政治
 経済学の理論もいろいろあるが当たったためしがないという実感がある。日本の財政、日銀のやり方、財務省をけなすもの、擁護するもの、何がどうなるかはだれにもわからない。
 経済のことを言うよりも、予算の内容について考えてみたほうがこの国の未来が見えるのではないか。
 公共工事も考えものではないか。なぜか。永久的にメンテナンスが要る。経済波及効果が一時的である。軍備にお金をかけるのもどうか。これは軍備というよりもアメリカへのサービスである。古くなって使わなくなった飛行機はどうなっているのだろう。ぼくには無駄としか思えない。

 朝見た情報番組で、植物由来のものから牛肉と同様の肉を作る方法と、筋肉細胞を血清で培養して肉を作る研究をし、今は生産コストを安くしていくことに取り組んでいるラボの紹介を見た。牛や羊や豚を育てるのにどれだけの飼料と水が要るか。もし人工肉が普及すれば水は98%節約できるし、飼料を作るための作物も90%ほど節約できると言っていた。二酸化炭素の排出も50%は減らせるそうだ。

 堤防をつくるより、高台に移転し、造成費用をかけるより、この肉の研究にお金をかけたほうがどれほどよいか。日本人一人あたりの生産高を上げるには高付加価値のものが作れなければならない。災害被害者には全面的に支援すればいいではないか、アメリカから戦闘機を買うより安いはずだ、

 日本はIT関係にも遅れ、未来への投資も満足にできていないのに、公共工事と要らぬオリンピック、要らぬ武器購入にお金を使っているのは誰が見ても不思議なことであり、ますます遅れていくことだろうと心配する。ぼくはトヨタにだって心配している。いっきにEV車時代になるのではないか。
 予算のたてかたと使い道をみれば日本の先行きもわかるというものだ。