斜めからインドネシアを見る 933
40年くらい前、わたしは1ドル360円時代に既に15万円の給料を受け取っていた。417ドルでした。そして今、年金を15万円くらい受け取っている。1880ドルですね。ドル換算では4倍の手取りです。しかし、食料品は当時の4分の1も買えないでしょう。そして、日本人の給料は、ここ20年くらいは、あがっていない。大卒初任給はずっと20万円弱だと思う。むしろ今はそれ以下になっているでしょう。海外へ企業が本格的に進出し始めたころからずっと給料は上がっていない。だから、購買力は半分以下に落ちている。日本で作れば高くつく、だから、海外で生産して日本へ持ってくる。しかし、日本の購買力は低下している。デフレは第二次、第三次産業製品で、第一次産業品目はインフレです。エンゲル係数という懐かしい、数字が今や上昇している。私が子供から学生のころ、毎年のエンゲル係数が発表されていた。高ければ貧乏、低くなれば金持ちになる、という、単純な数字だが、それが低くなってゆくことを意識していた。日本は段々金持ちになっているんだと。子供ながら理解していた。今の日本は貧乏とは言わないが、明らかに金持ち国家ではなくなりつつある。
今の円高は必ずしも、国力を反映していない。ドル、ユーロ、円のどれが増しかと云うと、円がましだろうという理由です。弱者どうしが蹴り合いをしているのです。今や強者はかつての、新興工業国、後進国と云われた国々です。
お互いに同じ床にいるということは、総合的技術水準は同じだということです。全ての技術が同じというわけは無く、同じようなものもあれが、日本の方が進んでいるものもあれば、もはや遅れている物(かなわない物)もあるということです。一般的にIT関係を軸に車や各種加工機など、現在の物作りの基礎になる装置や機械の中枢部の部品やそれらを作るための機械の部門でまだまだ、日本の方が進んでいるらしい、今回の東日本大震災で、多くの企業に重要な部品が届かなくなり、生産を中止したり減産を余儀なくされたりした企業が世界中にあったことから、なるほどと思う。
しかし、そういう部品が入りさえすれば、それらを組み立てたり、新しく使い道を開拓したり、新製品を作り出す能力はもはや、新興工業国の方が上である。日本で組み立てればコストが高くなることはやむ負えないにしても、品質の面でも、日本が優れているとは言えなくなっている。
二年連続、就職ができない大卒者が10万人超えている、約20%だそうです。高卒者はどうでしょうか。
ニューヨーク株、一日で、500ドル値下がり、最大ではいが、かなりの大暴落である。
昨日、日本独自で、大規模な市場加入の結果、円相場は一日で77円付近から80円台になった。
こんなニュースばかりである。その点、インドネシアは臭い、汚い、大渋滞などなどだが、活気が全然違う。インドネシアRpは高値安定です。
小学校から預かってきた朝顔が咲き始めた。丸子(まりこ)のとろろ汁の丁子屋、東海道中膝栗毛、十返舎一九に出てくる。ヤジさん北さん、夫婦喧嘩に巻き込まれて、とろろ汁を食ベ損なった。という有名な下りがある。
流れ 勢い 円高