1307 9日夕方 インドネシアへ着いた瞬間から、空港で、ポーター、タクシーの勧誘人、タクシーの運転手からはじまって、今も、あちこちからテーハーエル、テーハーエルと、こんにちは、と、同じ挨拶の言葉ではないかと思われるほど、会う人、会う人から、聞こえてくる。ハンドホーンにもTHRという文字が入ったSMSが入ってくる。
もう、THRを貰う、追い込みの時期になっていて、田舎へ帰るための交通費や土産物の費用や親せきの子供たちへのお年玉などに使うので、多ければ多いほどいいわけである。
THR (Tunjangan Hari Raya)(テーハーエルと聞こえる)直訳は“ナショナルホリデーの援助、援助金“だが、インドネシアではレバラン休暇の小遣のことを云っている。一種のボーナスで、公務員や会社勤めの人は給料一カ月分と大体同じ金額を受け取る。休暇の一週間前には支給されているはずである。しかし、義務や強制ではないので、出せないローカルの会社も多い。だから、誰に会っても、THRを頂戴と言われるのです。いちいち、相手にしていたらきりが無いので、全く無視をしている。本当に嫌になってしまうほど、人の顔を見ればTHR、THRと懲りずに言う。遠慮がちという風は無い、当然の権利という風である。
人によっては、やたらと、自分のHP番号を教えてしまっている人がいる。キャディ、カラオケの女性、マッサージの女性、などなど、盛んな人は二十人三十人から、THRをちょうだい、とメールやSMSが入ってくるらしい、今時、SMSは只だから、彼女たちは、自分のHPに保存してある番号全部に、行き当たりばったり、同じ文章で送っているのです。
いちいち、対応はしていないでしょうが、それを、いちいち、言う人がいる。”何年も会っていない奴からも来るよ”と、いった具合。で、そういう関係で交際が広くても仕方ないと思うが、ご本人は、まんざらでもない様子だ。
バイクのヘルメット未着用や無免許の取り締まりも、異常なほど、あちこちでやっている。警官もTHLがほしいのです。車もシートベルトの未着用、路肩走行、ゼブラゾーン新入も取り締まりが厳しくなる。自分で運転する人はいないと思うが、運転所は百も承知のことです。
テレビでは、MUDIKの渋滞情報番組が始まっている。主要インターチェンジや全国各地の大都市の周辺からの情報が伝えられている。今は、ランチャール(順調)である。16日から、気違いのような渋滞が始まる。高速道路は時間限定で下り一方通行にするという情報も入っている。一般国道は道一杯のバイクに占領される。
THR MINTA MACET