エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春になるということ!

2010年03月23日 | 日記
春は凛として花を咲かせ始めた。
美しき哉(かな)。

我が青春の日々よ。
頑(かたく)なだった日々の、唾棄(だき)したくなるほどの悔恨(かいこん)の出来事よ。

春の気配が漂ってきて、ぼくを寝かせてくれない。
万全とは言えないのだけれど、布団を上げた。

膿(う)んでしまったぼくの精神世界を洗うのは、今一番綺麗に咲いている花たちの微笑である。
体調を壊してしまって、明日で2週間である。
心配をおかけした皆さんにお詫び申し上げる次第であります。


荒野人・・・今日から復活します。
ただし、毎日は無理かも!
でも、毎日の美しい日々を綴りたい!と念願しています。


さて、今日は枕を上げ近くの公園に出かけてみたのである。
気配は温かいのであるけれど、木々の梢は尖っていた。



梢を吹き渡る風は、南の風、風力2。
そよいでいる。



今一番美しく綻(ほころ)んでいるのは木蓮と辛夷(こぶし)である。
樹の上で花たちが微笑んでいる。



一輪の美しさと群舞の美しさは、それぞれ「えもいわれない」たたずまいであるのだ。

木蓮の花言葉は「自然への愛」「持続性」である。
辛夷は「友情」「歓迎」「信頼」だ。

木蓮と辛夷の見分け方は、簡単である。
木蓮も辛夷も良く似ているが、花がやや小さめで、花の下に葉がついているのが辛夷である。

因みに木蓮は、つぼみの先が必ず北を向くので、方向を指示する植物「コンパス・フラワー」とも呼ばれている。

さらに、モクレンの仲間(マグノリア属)は、原始時代から形状を変えていないことも特徴で、恐竜時代の地層から化石が発掘されることがあるのだ。
悠久のロマンを感じるではないか。



今、木蓮は花弁を茶色に変色させつつある。
凍みたように茶色のすじを描き、時として花弁の縁から茶色を侵食させつつある。



けれども、いまなら色白美人と、頬を赤く染めた彼女たちが樹上に犇(ひし)めいている。



縮(ちぢ)れたような花弁が、大気を充分に孕んでいて、その曲線が美しいのである。



孤高の咲き方を楽しんでいる花もあった。
その志や・・・良しとしよう。



紫木蓮である。



白木蓮である。



額が落ち、咲く直前である。
木蓮の樹の下には、植え込みがあってはるの祭典の序曲を奏でつつある。



間もなく桜花が咲く。
人を誘う妖しい魅力は、何なのだろうか。
人を酔わせ、狂気に誘う。

桜花は魔性の女であるのかもしれない。





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                      荒野人