エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

草の花に魅せられる

2010年03月27日 | 日記
かつて良く食べに行った焼肉屋に「草の家」というのがあった。
場所は赤坂。
TBSの直ぐ傍である。

これは脱線。
ボーリングならガーターである。

今、目を凝らすと植え込みや雑草の中に草の花が咲いているのを目撃できる。
楚々として凛と咲いている。



ヒメオドリコソウである。
ピンクの花に、踊り子のスカートのように葉が覆っている。
この草の花は、群生している様が多いのである。



ホトケノザである。
蓮華のような葉の上に、ピンクの花が鎮座している。
この二つの花は、兄弟のように似ている。



花の咲く位置で、どちらがヒメオドリコソウであるのか見分けられる。



歩道の脇にすら咲いている。
どちらも生命力の強い草である。

ピンクつながりで言えば、今ごろが最盛期の草の花はカラスノエンドウである。



我が故郷の山梨県では「シビビー」と言った。
その語源は判然としないけれど、ぼくにとってはシビビーである。

花が終わり、豆が結実する。
その豆が青く丸々と太った時に、摘んで中の青い小さな豆をこそぎ落とす。
それを縦に唇に挟んで吹くと、素朴な音が出るのである。

ビーッと鳴る。
それでシビビーと言ったのかもしれない。
擬音が名前になったのであろうか?

母の綺麗な形の良い唇からその音が出る頃、故郷は夏を迎えるのだった。






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                     荒野人