エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

木漏れ日の午後

2010年11月05日 | ポエム
今日も素敵な一日であった。
晴れ渡る空・・・色鮮やかな生き物たち・・・。

陽射しの午後は美しい11月である。






        陽が漏れる場所


      じっとしていると
      陽の一筋が漏れ出して
      とめども無く周囲がキラキラし始めるのだ
      その事実に気付いた時には
      すでに手遅れであって止める勇気は
      ぼくには無い

      あなたのぶれることのない視線が
      太刀打ちできる唯一の手段であって
      その視線の先に何を見ているのかなどと
      ぼくは詮索しない
      ぼくはその視線を遮断する気力を
      既に失っている
      勇気だとか気力だとかあるいはまた
      やる気だとかといったポジティブな気持ちは
      朝の太陽が指し示すべき形而下の気分なのだ

      ぼくは
      陽の漏れる場所をそっと離れる
      陽の漏れる場所は
      怖ろしくもあり次元の壊滅を招来する予感に満ちている

      木漏れ日にとどまる陽など在りはしない
      陽の群れは
      離合集散を不断に繰り返しつつ
      一定の場所を照らし続けるのだ
      使命であるかのように

      ぼくはその使命を受け止められない
      受け止める必要もない
      奈落の底の
      そのまた底にある真実が知りたいだけなのだから

      あなたのぶれることの無い視線を
      ぼくに刹那という時間でよいのだから
      貸してくれないか
      ぼくはその刹那の時間で
      あなたを姦淫してしまうから
      美しく豊かなあなたの肢体の全てを
      甘い分泌物とともに呑み込んでしまうから

      あなたの視線を
      形而上の存在として
      ぼくに貸してくれないか
      貸してくれないだろうか





明日からの土日も素晴らしく晴れ渡るというのだ。
出かけなければ勿体ない・・・ではないか。

木漏れ日を全身に浴びて歩きたいものである。



色が混ざり合うことなく、季節が進むのは傍らで見ていても心躍るのである。



赤!



黄!
そして白。






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                     荒野人

丁子菊は江戸時代からの鑑賞に堪える

2010年11月05日 | 
丁子菊を御存じであろうか?
江戸時代に鑑賞した菊の主流の花である。



花の中に花が咲いているような、こんもりとした花形が特徴的。
”丁子”の名前は、花の中心部の筒状花が発達して丁子の実がなる木の花に良く似ていることから由来します。



欧米ではアネモネ咲きとも呼ばれています。



とても清楚な花である。



今日の夕空である。
雲が茜色に染まってハッと息を呑む美しさであった。

ぼくはこうした空の色の変化が大好きである。



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