エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

「房総風土記の丘」は古墳の宝庫である

2010年11月24日 | 遺跡
成田空港のほど近く「房総風土記の丘」にある龍角寺古墳群の中でも群を抜いて大きいのは「岩屋方墳」である。
この方墳は、日本第二位の大きさである。

「風土記(ふどき)」とは、一般には地方の歴史や文物を記した地誌のことをさすが、狭義には、日本の奈良時代に地方の文化風土や地勢等を国ごとに記録編纂して、天皇に献上させた書をさすのである。

こうした理由で日本中に「風土記の丘」があるのである。
ネーミングに最適な表現である。



古くから開口していた岩屋古墳西側横穴式石室。
貝化石を含んだ砂岩を積み上げて造られている。

古くに盗掘されたのであろう、口が二つ開いている。



この方墳は貝塚を切り出して積み上げている。
格子の中を覗いてみたけれど、暗くて何も見えなかった。



隣にある「みそ岩屋方墳(106号墳)」も貝塚を切り出した材料で積み上げられているのである。

どちらも出土品は無いに等しい。



どちらの方墳も、貝化石を含んだ砂岩の切石を煉瓦のように互い違いに積み上げた横穴式の石室がある。



そこに葬られた人の巨大さが偲ばれる古墳である。





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                     荒野人