エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春の花たちの咲き方と色

2011年04月10日 | ポエム
東日本大震災の被災地では身元不明の御遺体の火葬が始まったと聞いた。
なんという悲しみ、怒り、そして現地の方々の慟哭。

ぼくは胸が潰れてしまった。

だがしかし、季節は進む。
被災地に春の色が萌え始まった。






春の花たち


春の花たちは決められたリズムで開花する

桜花は季節を感じて花開く
それは本当だ

土筆は暖かい斜面で温度を貯めていき
ポイントを越えた熱量で顔を出す

タラの芽は
タラの木が吸い上げる水の温度を感じて芽吹くのだ

菜の花は桜花の開花に合わせて
桜の木の下で咲き誇る

春の花たちのリズムはテンポが良い
それは本当なのだ

ムスカリは空気の色を読んで茎を伸ばす
その茎には濃紫の鈴を連ねる

もう直ぐスズランが白い夢のような花をつける
すると裏山の湿った腐葉土から小さな生命が蠢き出す

春の気配は
そうして産まれるのだ





トキワマンサクのピンクである。
最近、街路樹で植栽される事が多くなった。

中には白い花もあってなかなかに面白い花である。



シダレサクラのピンクは楚々として淡い。
好きな桜花の一つである。

海は穏やかに「たゆたう」。
太平洋側の海である。

牙を剥いた時、ぼくたちはこの海と付き合わなければならないのである。






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                荒野人