エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桜花舞い、やがて葉桜へと移ろう!

2011年04月17日 | ポエム
林を歩いている。
周囲にはジョギング・コースもあるのだけれど、深い林に分け入って人の気配はあまり感じない。

空を見上げて歩いていても危険を感じない。
爽やかな空気が降ってくる。



入口ではレンギョウが迎えてくれる。
レンギョウの向こうは桜である。



まずは礼儀であるから前を見て歩く。



次いで空を見上げて歩く。



仕上げは、下を見て歩く。
季節の落し物が目を楽しませてくれる。

今は桜花の花弁である。






春の林を歩く



うらうらとして歩く
春の盛りを迎えんとする新緑が
新たな大気を吐き出している
新たな大気が
生き物のすべてに
纏わり
包み
豊かな子機に変えていく

春の林を
歩く
降り積む陽気は
降り積む一片にすら纏わる

色が
うらうらとする

ぼくの
気持ちもうらうらとする
春の
林を歩く






深い林である。
時折、遊歩道に出会う。

何人かに出会い挨拶を交わした。



目の前に一人の男性が現れ、一陣の風が吹いたのである。
桜吹雪が目の前を覆った。



遊歩道が桜吹雪で煙った。
心が乱れた。







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                荒野人