エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

栴檀の花

2012年06月05日 | ポエム
栴檀(センダン)の花が咲いている。
そして・・・はらはらと散っているのである。



誠に、夏の深まりが感じられて嬉しいのである。
かてて加えて、青嵐が大樹の下を渡っている。



この栴檀の木の傍のイイギリの木には、花は無く実もまだ小さい。
林は、野趣に富んでいる。



タンポポの花を覆い隠そうとでもするように栴檀の花が散っている。







  栴檀の花散らしおる葉の影や  野人
   センダン


  花樗はらはら落ちる蒲公英の上  野人
   ハナアブチ    タンポポノエ


  花樗花びら散れど残る蕊  野人
            シベ






この林の中を、あたかも虚空を吹き渡るかのように青嵐が節季を告げるのである。
虚空はブラック・ホールとなって、森羅万象を呑み込んでいく。



だから、青という色は美しいのである。



栴檀の花言葉は「意見の相違」である。
栴檀の花は、桜と同じで花びらを散らす。
蕊は木に残っている。





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  荒 野人