著莪の花

著莪・・・シャガである。
別名「胡蝶花（コチョウハナ）」とも言うのである。



花言葉は「反抗」「抵抗」「決心」「私を認めて」「友人が多い」とある。
なんだか、人格が問われそうな花言葉である。








　「著莪の花彼方の岸に咲きにける」


　「咲きたるや墓守りのごと著莪の花」


　「著莪の花何処から来たか知らねども」







学名の種小名はjaponica（「日本の」という意味）ではあるが、著莪は中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物である。

三倍体のため種子が発生しない。
このことから日本に存在する全ての著莪の花は同一の遺伝子を持ち、またその分布の広がりは人為的に行われたと考えることができるのである。

著莪の秘密の一つ・・・。
上記の理由によって、人為的影響の少ない自然林内にはあまり自生しないのである。
従って、林の下に花が見られる場所などは、かつては人間が住んでいた場所である可能性が高い。

誠にミステリアスである。

寺院などに比較的多く咲いている。
鎌倉行くと目にする事が多い。

三倍体とは・・・染色体が３組あることを言う。
実を作る植物は「二倍体」なのであって、三倍体は実を作れないのである。

明日は、花菖蒲を紹介したいのである。



昨日は雲が美しかった。



夕焼けの予兆も美しかった。
翌日の晴天を期待させる空であった。

今日は、雨に濡れそぼった著莪の花をお見せしたけれど、水も滴る装いはケレンミもない。
著莪・・・面白い花である。






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