エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花菖蒲という床しさよ

2012年06月15日 | ポエム
水郷には菖蒲が付き物であるけれど、東京でも東村山市の北山公園など花菖蒲で名を馳せた地域もある。
もっともついこの間まで、ぼくは花菖蒲と言えば千葉の佐倉を思っていた。



認識不足を詫びたいと思うのである。
北山公園の花菖蒲は素晴らしい。

けれども、北山公園は水郷では無い。



菖蒲と花菖蒲の見分け方であるけれど、実は簡単である。
花菖蒲は、蕊の周り・・・言いかえれば花の中心は黄色であるのだ。

従って、直ぐ見分けられるのである。







 「花菖蒲咲いた数ほど名のありぬ」


     疲れた菖蒲の花を摘む乙女あり、ハナツミメという

 「花摘女菖蒲の花の想い人」






この日、梅雨の間の晴れ間が広がって暑いくらいであった。
梅雨寒はどこかに吹き飛んでいたのであった。







 「爪紅という名のあり花菖蒲」







爪紅という花菖蒲である。
ルビは「ツメベニ」とあったけれど、「ツメクレナイ」と読みたいと思ったのである。
そう読んだ方が、遥かに情緒に富んでいるではないか。

従って、この花菖蒲は「ツメクレナイ」である。

花菖蒲は、あと数回はお見せできそうである。
明日は、紫陽花をお見せしたいのである。

だがしかし、佳句が出来上がるかどうか?
それが問題である。
シェークスピアが「生か死か、それが問題だ!」と喝破したけれど、ぼくは生死までは問わない。

「佳句か冗句か、それが問題だ!」
なのである。





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  荒 野人