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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

万緑や

2012年06月18日 | ポエム
俳句を始めて、初の夏を詠っている。
新緑から、緑滴る候を経て、いま万緑を詠める季節となってきた。

万緑を早く詠みたいと思っていたのである。

 萬緑の中や吾子の歯生え初むる 草田男
 百日紅ラヂオのほかに声もなし 草田男

夏の俳句がぼくの脳裏に印象として刻み込まれている。
とりわけ、中村草田男の句は折り折りに口の端に浮かんだ句である。

こうした俳句が読めれば・・・と思ったりしたものであったけれど、ついぞ俳句をしなかった。
この年になって俳句を始めたけれど「もっと早くから・・・」と思う事しばしばである。







 「万緑の積み重ねたる緑かな」


 「万緑や堅牢とした佇まい」






始めて詠んだ万緑の俳句である。



終日雨という予報が裏切られて晴れ間が広がった。
人みな、表に飛び出すのであった。



うきうきした気分の横溢している公孫樹並木である。

美しい季節になって来た。
目が癒される候でもある。




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  荒 野人