エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

緑滴る

2012年06月07日 | ポエム
緑を探そう。
それも、とびっつきりの緑を。

例えば、ここ・・・。
早苗が整列している。

万緑の前の静かな緑である。
万緑にはしばらく時間がかかる。

いまは・・・季語で言うと「涼し」とか「涼風」であろうか。
万緑の候には、涼しは馴染まないだろう。



前ぇー習えっ、だ。
水田の水面に映る陰もとびっきりだ。
この水田は、近くの小学校の児童が田植えをし、丹精込めて米作りをしている公園内の水田だ。



見上げれば、大きな傘のように屹立する欅である。
この樹の下では、時折傍の団地の住人たちがフリマをする。

弁当を広げたりして、楽しそうである。







 「穏やかに緑滴る日暮れかな」


 「風止んで額で覚ゆ若き夏」






風を捉えようとするのだけれど、なかなか上手くいかない。
風は掴みどころない存在である。

それで良いのかもしれない。



この草はらで、寝転んで空を見ていたい。
ただ当て所も無く。

草のいきれに満ち、小昆虫が近寄ってくるだろう。
風も匂いを運ぶだろう。

そうした一連の匂いが、夏である。

今後は、俳句に俳号を付けない事にした。
野人以外の方の俳句を流用する場合のみ、礼義として俳号を付ける。

スマホで見た場合、俳号が邪魔なのである。
ただ、見た目にメリハリが無くなってしまうので、括弧で前後を挟むこととしたい。
画面全体のバランスの問題である。





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  荒 野人