エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

青嵐と熱帯魚

2012年07月05日 | ポエム
ぼくは「からまつ」という俳句結社に身を置いて俳句修行をしている。

俳句は奥深いという事を、今さらながら痛感している。
例えば、詩であるなら様々な形容詞を使ったり、比喩したりして重層的に表現が出来るのだけれど、俳句はそうはいかないのである。
575の文字数に限られるのである。
字余りがあったって、精々2文字程度である。
固有名詞は字数に関係ないと言っても、表現する文字数は限りがある。

ぼくが俳句を詠み始めたのは、昨年の9月。
まだ1年が経過していない。

キャリアのある会員や同人なら、一目でわかる季語や禁則・・・いわゆる決まり事もハキとは分からない。
初心者である。



ただ、森羅万象に感動する心、人を愛する気持ちだけはまだ枯れていないようだ。
だから俳句が詠める。







 「青嵐君の後れ毛梳かしけり」


 「林間の小道染めたり蔦青し」







万緑の候である。
林を歩けば、青嵐が身体を包む。

細胞が活き返る。
青嵐に身を任せる度にそう思う。

俳誌「からまつ」の今月の兼題の一つは「熱帯魚」である。
主宰は、何の苦労も無く俳句が湧いてくる・・・そんな風に見える。
数多くの俳句を詠まれて居られるからだろう。
6月から、ぼくも兼題に投稿している。
今月も投稿しようと思っているけれど・・・熱帯魚は難しい。







 「水草の青さ撥ね退け熱帯魚」







その他「夕立」「土用鰻」「紫式部の実」である。
一応全部の兼題に投稿する予定で句作に励んでいるのである。

俳誌に載ったら紹介するつもりである。
9月号が楽しみである。

ぼくとしては、俳句を始めた月に兼題で幾つ評価されるのかが楽しみなのである。
可能性は・・・限りなくゼロに近いかもしれないのだけれど。





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  荒 野人