エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夾竹桃

2012年07月14日 | ポエム
夾竹桃の名残の花が鮮やかである。
ぼくは今年、夾竹桃は詠まないかな?と思っていた。



だがしかし、夾竹桃が迫って来たのである。







「夾竹桃いつもの花の咲きにけり」







この俳句は、稚拙であるかもしれないけれど万感の思いを込めて詠んだ。
夏、炎天下で喘いだ被爆者を思ったのである。
被爆地でも、夾竹桃は毎年咲く・・・。

白の夾竹桃も綺麗である。



繰り返しになって恐縮だけれど、ぼくにとっての夾竹桃は、あのカンカン照りの被爆地、広島である。
夾竹桃が咲くころ、原爆忌を迎えるのである。

さて、夾竹桃の薀蓄である。

葉がタケに似ていること、花がモモに似ていることから夾竹桃と呼ばれるのである。
夾竹桃は優れた園芸植物ではあるが、経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要である。
花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。
従って、生木を燃した煙も毒性を持つ。
腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要するのである。

花言葉は「信用を大切に」「恵まれた人」「注意」である。
ふむ・・・注意を要する。
気を付けよう!




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  荒 野人