エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

河童忌・・・芥川の命日である

2012年07月24日 | ポエム
今日、7月24日。
芥川は自哉して短い生涯を終えたのである。



生誕120年の年である。






 「漠とした不安抱きこむ河童の忌」


 「河童忌や食しても減らぬ芋の粥」


 「河童忌や既に芥は清められ」






左端は菊池 寛である。

1927年(昭和2年)7月24日、田端の自室で雨の降りしきる中、芥川龍之介は服毒自殺でこの世を去った。
自哉の理由は「漠とした不安」である。

芥川は作品「侏儒の言葉」の中でこう書いている。
「人生は地獄よりも地獄的である。」
それは「何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安である。」のだった。



若き才能が、こうして去って行った。





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  荒 野人