エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

青嶺句会の句集

2012年07月08日 | ポエム
青嶺句会がある。
ぼくたちの句会の前に行われている。
ぼくたちの句会を誕生させた母体の句会でもある。



その青嶺句会が、三冊目の句集「青嶺」を上梓したのである。
目出度い。
兄貴分の句会である。



ぼくには、俳句を鑑賞する能力はまだまだだけれど、この青嶺句会の方々の俳句は素直で読みやすい。
すっと胸に落ちる俳句をお詠みになられている。

ぼくのように、変に俳句をこねくり回していない。
それだけに読むものの心を打つし、感動を与える。
加えて、読むものに作者と同様の追体験をさせてくれるのである。
写生が俳句へと昇華している。

こうした俳句への姿勢、あるいは向きあい方がキャリアなのだろう。
俳句における、羨ましい兄や姉たちである。



青嶺句会の作風が出来ている。
凄い事だと思うのである。

俳句を詠んでいて、流石!
と、唸る事が多いのである。

夫々の俳句について、何に感動したのか鑑賞を書くのが礼儀だろうけれど、俗人的になり過ぎては却って礼を失する。
従って、この句集の中でぼくの好きな句を紹介したいのである。



主宰の序文は、暖かい視点で夫々のメンバーを紹介している。
序文をもってこの句集を読みたいと思わせるのは流石である。

句会指導は砂流先生である。
記載順に一人一句を紹介したいのである。

「あの笑顔逝きし師走の寒さかな」耕人
「ひたすらに千羽鶴折る夜長妻」彩人
「丸顔の紫陽花の径雨が好き」透子
「心障の子は我道標梅香る」紗久子
「忘れしは花見の客か伊達メガネ」碧美
「そよ風に鈴の音競う星月夜」泰山
「明日へと繋ぐ命や大旦」砂流
「秋の句も馳走の一つ隠れ宿」立花
「鐘さえて野辺すみずみに春告げる」翔人



昨日は、終日雨であった。
わが愛車は12カ月点検で自動車工場に置いてある。



近所を歩く以外、家に閉じ込められているのである。
却って、城所あかりさんの句集、青嶺句集の二冊をじっくりと拝読させて頂いた。

今日はこれから雨が上がってくれると天気予報は言っている。





 「青嶺の彼方に見ゆる兄を追い」





青嶺句会の皆さんは、ぼくにとっては兄であり姉である。
ぼくもこの齢になって、新たに兄あるいは姉とする存在が生まれるとは夢にも思わなかったのである。

青嶺句会の兄姉は、齢を重ねてもその句は新鮮であり、青々としている。
これからも導いて頂きたいと強く希求するものである。





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  荒 野人