エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

梅雨を詠う

2012年07月09日 | ポエム
梅雨を楽しむ気分も大切である。
雨を厭う気分は、曰く「退廃的」でさえある。

ミュージカルのナンバーに「雨に唄えば」という歌があったっけ!

「I'm singing in the rain
 Just singing in the rain」

と歌っていたような。
たしか・・・ジーン・ケリーだった。







 「山法師一片残し散りにけり」






今日雨の間隙を縫って歩いていたのである。
山法師の花が散っていたのだけれど、ただ一片の花弁が木に残っていた。

それはそれは感動したのである。







 「葉は茂り雨に打たるる遅れ花」







藤棚には花の房が幾つか・・・。
綺麗な藤色であった。

季節を違(たが)えて咲いてしまった藤の花が、妙に美しい。
難産の子は可愛い・・・とか、一番下の子は可愛い・・・とか言うけれど、それだろうか。





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  荒 野人