エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

スノードロップ

2017年02月04日 | ポエム
スノードロップ・・・松雪草である。
初春(春浅き頃であるけれど)に、小さな小さな花が低きに見えるのである。
注意深く見なければ、見過ごしてしまう。
美しきものとは、そうしたものであると知れる。



カタクリの花もそうだけれど、スプリングエフェメラルである。
春の妖精であるのだ。







「松雪草陽だまりと云ふプランター」







今年は、立春の数日前に目にした。
寒い寒いと云いつつ、やはり暖冬なのである。
その暖冬の裏返しが、北陸・東北地方の大雪でもある。

二律背反の気象現象にこそ、ぼくたちは自然の破壊を見るべきなのだ。

もう少し経つと、節分草がやはり低き土に映えるように咲き初める。
カタクリも同様である。
昨日は節分。
自家製の恵方巻きを巻き、食べた。

関西の習わしなのだけれど、近頃では関東もその習わしに染まっている。
美味しい習わしだから、これは許せるではないか。
近頃は、唾棄すべき事柄が多い。
恵方巻きを食べたけれど、リフレっシュとはいかなかった。
鰯も食べたし、柊の葉も飾った。
粗菓も年の数だけ豆を食べ、大きな声で豆撒きもしたのだけれどね・・・。



     荒 野人