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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水温むとき

2017年02月08日 | ポエム
冬晴れの空は、カーンと冴え渡っているのだ。
それこそが、冬である。



枯枝を邪険にするでも無く、無辺に広がる。
凛冽の大気を切り裂くでもなく、だがしかし鋭い。

その下の水は、徐々に温み始めている。
初春の風景である。







「水温む光の落ちてくる速さ」







風景が、温む水に触れる時季節がコトリと動く。
それこそが、水のある風景となって森羅万象に響き渡る。



世の中の魑魅魍魎が、姑息に生き延びる事を許さない。
凛冽の大気が、ぼくを包み込む。
ぼくは、その中でこそ散華したい。

半端な思いやりとか、生臭な思惑とか・・・。
あるいはまたサイコパス的な対応とかが嫌いだ。




    荒 野人