エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

白梅

2017年02月13日 | ポエム
白梅が、叙として咲いている。
一斉に花開く事は無い。

綻んでいるからである。



紅梅との違いを楽しむのは、心地良いのだ。
白だけではアクセントが無い、と言い放ったりするけれど・・・。
白梅だけで、楽しむ縁(よすが)は多いのだ。



青い空と黒い幹の、そのコントラストは逞しい。







「白梅や黒き枝から空に映ゆ」







今日はこれから、オッペ川の白鳥に再会しに出かける。
既に、北帰行が始まっているらしい。

大空を遊弋する、白鳥と出会えるだろうか。



白梅に寄せる、仄かな恋心。
それが白鳥と重なってゆく、のである。

仄かな梅の匂ひ。
琴線に触れる、白鳥の優雅な舞い。
どちらも、自然の営みの豊かさである。



     荒 野人