エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

北帰行始まる

2017年02月14日 | ポエム
渡りの宿命、である。
彼らは、再び長いシベリアへの旅を始めるのだ。



ここオッペ川のコハクチョウたちは、滞留している数がほぼ半分になっている。
既に、半数は旅立った。



彼らには『旅情」などの感慨は無いのかもしれない。
いたいけな感じは、全くない。
感じられないのである。







「おおらかな翼の力北帰行」







昨日は、句友とともに出かけた。
彼は、人を驚かす表現の力を持っている。
同時に大きな「景」を的確な言語表現で、提示するのである。

この日は、夕方にコハクチョウが帰ってくるまでの時間を河原で過ごした。



空が茜色に染まり始める頃、コハクチョウたちは次々に帰ってきた。
優雅に、舞いながら帰ってくる。



河原は、俄に賑やかになる。
一寸した「小競り合い」もそこここでおきる。
彼らのエネルギーを感じつつ、帰宅の途についたのであった。



    荒 野人