今日の本題に入る前に、一言。
昨日は、少しばかり情緒に溺れてしまった。
句が、例えようもなく独りよがりとなってしまった。
訪問していただいている皆さんの期待を、大きく裏切ってしまった。
句を下記のように、推敲したところです。
産土の地に思いを馳せていまこそ帰らんとす
ふるさとは遠くに置くものではなく
心の中に仕舞っておくものである
嗚呼産土の地よ
故郷と云う原風景よ
いざ生きめやも久遠の郷愁に
「ふるさとや寂寥といふ淡き春」
ぼくは俳句に前書きを付けるのは、嫌いである。
だからこそ、この句には前書きを付け加えなければならないのだ。
情緒的に詠み上げるのを、前書きで消去しようとするのである。
実に陳腐な手法であるけれど、お許し頂きたいのである。
さて・・・。
侘助を、見ている。
花の例え方は、限りなくある。
そうした花であるのだ。
おちょぼ口、清廉、清楚、侘び、寂び、などなど。
比喩的表現としても、茶室、暗がり、仄灯り、などなどである。
云える事は、紛れも無く楚々としていることである。
自己表現が、誠に慎ましやかである事だ。
この花が、厳しさの中で開くのは何かの啓示でもあろうか。
そうとしか思えないのである。
侘助に少しだけ遅れて、万作が咲く。
その符号を考えているのである。
「侘助や雲の彼方へ散華する」
侘助。
気息が整ふまで、じっと対峙していたい花である。
荒 野人
昨日は、少しばかり情緒に溺れてしまった。
句が、例えようもなく独りよがりとなってしまった。
訪問していただいている皆さんの期待を、大きく裏切ってしまった。
句を下記のように、推敲したところです。
産土の地に思いを馳せていまこそ帰らんとす
ふるさとは遠くに置くものではなく
心の中に仕舞っておくものである
嗚呼産土の地よ
故郷と云う原風景よ
いざ生きめやも久遠の郷愁に
「ふるさとや寂寥といふ淡き春」
ぼくは俳句に前書きを付けるのは、嫌いである。
だからこそ、この句には前書きを付け加えなければならないのだ。
情緒的に詠み上げるのを、前書きで消去しようとするのである。
実に陳腐な手法であるけれど、お許し頂きたいのである。
さて・・・。
侘助を、見ている。
花の例え方は、限りなくある。
そうした花であるのだ。
おちょぼ口、清廉、清楚、侘び、寂び、などなど。
比喩的表現としても、茶室、暗がり、仄灯り、などなどである。
云える事は、紛れも無く楚々としていることである。
自己表現が、誠に慎ましやかである事だ。
この花が、厳しさの中で開くのは何かの啓示でもあろうか。
そうとしか思えないのである。
侘助に少しだけ遅れて、万作が咲く。
その符号を考えているのである。
「侘助や雲の彼方へ散華する」
侘助。
気息が整ふまで、じっと対峙していたい花である。
荒 野人