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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

風光る

2017年02月11日 | ポエム
風光る・・・春の季語である。
誠に時期にあった季語としか、云いようが無い。

風が爽やかなのは秋なのだけれど、春の風は透徹した涼やかさがあるのだ。



例えば、竹林を過ぎ行く風。



梢を渡る風。



福寿草に挨拶して過ぎ行く風。
全て、光っているのである。

城址に上る、長い木の階段。







「風光る優しき女の立居かな」







水仙もまた、風を透過させつつ光り輝く。



スプリング・エフェメラル・・・スノードロップもまた風を纏う事でより一層光り輝く。
美しい季節がやってきた。

だがしかし、今日も明日も山陰地方を始め大雪で喘いでいる。
関東南部だけがその悪天候から、逃れている。

改めて、大雪見舞を申し上げなければなるまい。
日本の為政者は、USAのフロリダで温々とゴルフに興じている。
それで良いのだろうか。



国民の痛みに寄り添う姿は見えない。
嬉々として、コメントする姿は浅ましくも見える。

ぼくは寒風の中で、立ち竦む。
立ち竦む明日こそ、希望が見えると思うからである。



     荒 野人