最近目につく植え込みの樹木に、ピンクの花がある。
その花は、新築マンションの玄関脇にもさりげなく植えられている。
「ベニバナトキワマンサク」である。
マンサクの花は山野では、真っ先に咲いて春の訪れを告げるのである。
紅い線のような花弁が風に揺れている。
楚々とした花である。
白い花は「トキワマンサク」としか言われない。
素っ気無くいわれるだけであるけれど、形と言い色と言い存在感はある。
白であれ、紅であれマンサクはマンサクである。
この木は小さいけれど、年月を経ると結構大きい木に変身・成長する。
この写真を撮った日、桜の樹は花が咲き初め風に揺れていた。
古びた廃屋の、薄汚れた壁や瓦に開いたばかりの桜花が映える。
こうした佇(たたず)まいが日本である。
この桜の樹のそばに、古い道標がひっそりと残っている。
庚申塔である。
この庚申塔は、江戸時代に設置されたものである。
川越街道沿いに立ち尽くしている。
刻字された年代は「文政」とある。
江戸時代の文化・文政年間の石である。
苔むした時代であるけれど、目を瞑(つむ)ると人々の往来の姿が浮かんでくる。
にほんブログ村
荒野人
その花は、新築マンションの玄関脇にもさりげなく植えられている。
「ベニバナトキワマンサク」である。
マンサクの花は山野では、真っ先に咲いて春の訪れを告げるのである。
紅い線のような花弁が風に揺れている。
楚々とした花である。
白い花は「トキワマンサク」としか言われない。
素っ気無くいわれるだけであるけれど、形と言い色と言い存在感はある。
白であれ、紅であれマンサクはマンサクである。
この木は小さいけれど、年月を経ると結構大きい木に変身・成長する。
この写真を撮った日、桜の樹は花が咲き初め風に揺れていた。
古びた廃屋の、薄汚れた壁や瓦に開いたばかりの桜花が映える。
こうした佇(たたず)まいが日本である。
この桜の樹のそばに、古い道標がひっそりと残っている。
庚申塔である。
この庚申塔は、江戸時代に設置されたものである。
川越街道沿いに立ち尽くしている。
刻字された年代は「文政」とある。
江戸時代の文化・文政年間の石である。
苔むした時代であるけれど、目を瞑(つむ)ると人々の往来の姿が浮かんでくる。
にほんブログ村
荒野人