餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

とにかく塗りつぶす

2006-02-19 22:55:06 | アート・文化
子どもは親に似て時代に育てられるのかな。
去年「ギュスターヴ・モロー展」行って、今年「プーシキン美術館展」でマティス観て、それから昨日のルオー展を観たらそんなことを考えました。マティスとルオーは美術学校で共にモローに学んでいます。
マティスもルオーも子どもの絵みたいで、共にフォーヴ(野獣)派だと言われたら納得できます。しかし、モローの精緻な職人芸のような「出現」とルオーの落書きみたいな「アルルカン」とか並んでいたら本当にこの先生に習ったんですか?と聞きたくなりそうです。
でも並べられたルオーの絵を眺めていたら、絵から受ける雰囲気がモローに似ています。精神性というか、ここにいてここでないところで生きているというか。
モローはルオーの才能をかっていて、遺言でモローの死後建てられたギュスターヴ・モロー美術館の初代館長はルオーがつとめています。
子どものような絵でマティスは世界の美しさを、ルオーは世界の悲しみと切なさを描いたのでしょうね。
今日は映画「シムソンズ」を観て来ました。カーリング最高。