餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

ビードロの壷

2008-02-15 22:39:31 | 本と雑誌
笛吹明生「退屈御家人気質 悪人釣り 面影の月」読了。
「必殺仕事人」と高橋英樹さんの「ぶらり新兵衛道場破り」を足したような話でした。え?「ぶらり新兵衛」なんて聞いたことない?あれは傑作です。
何の因果か夜釣り仲間のご隠居から「隠密刺客御用」を申し付けられた速見源二郎。養子である彼は養母であるぎんに頭が上がりません。彼が水戸藩の内部抗争にまつわる事件に巻き込まれる「かくしわざ」。そうかと思うと養父は養父である役目を背負っていた。平行して起こっている「金魚釣り」。大奥御用達を目論み小さな金魚屋から秘伝の金魚をせしめようとする悪らつ金魚屋。なんちゅう話だと思いつつ読んでしまいます。「りうきん」に「らんちう」言葉がいいですね。