風が強く吹いている

映画「ノルウェイの森」を見て来ました。
よくわからなかったのは原作を読んでいないせいでしょうか。ワタナベがひどい人に見えるんですけれども。風が強い映画でした。
70年代ってファッションの特異点よねと話していたら、これはまだ60年代だと。そうか70年代だとあれがベルボトムになって白いギターで…それは絶対嫌だ。細野さん高橋さんと来たら坂本さんを探してしまうとか。ワタナベが「青森に行ったことがない」と言うセリフに思わず「ええっ！」とツッコミそうになったり。何だか違う楽しみ方をしていたような。
カレル・チャペック「山椒魚戦争」読了。
宇宙戦争とか猿の惑星とか違う生物が支配する話かと思いましたがちょっと違うような。
真珠を探し世界を回っていた一人の船長が、地元の人間が悪魔の入り江と呼ぶところを知ります。そこなせまだ手付かずの真珠があるだろうと。そこに住むのは海に住むオオサンショウウオのようなもの。夜になると浜辺に出たりします。船長は彼らに近づいて、真珠貝をとって来たら開けて真珠をとり中身ををあげることを始めます。そのうち真珠貝はなくなり船長はスポンサーをつのり船に水槽をつけて世界各国の海へ。船長の死後はスポンサーがサンショウウオを沿岸工事用の労働力として。サンショウウオと言うより、人間が都合でどんどんサンショウウオを増やしていっています。
最初かわいいの(?)にどんどん怖くなります。本当に起こりそうな話でした。