餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

紙の中の人と出会う

2014-07-21 23:48:44 | アート・文化
「うるしの近代 京都、「工芸」前夜から」に行って来ました。
本当は京都市立美術館の「バルテュス展」を見に行ったんです。京都国立近代美術館の前を通りかかったら今日のイベントで「うるしへのオマージュ-京菓子が彩る漆の世界」と看板が。何をするかもわからず和菓子にひかれて申し込みました。
展覧会は明治から昭和にかけての京都のうるし職人さんの作品を集めてありました。うるうる。美しいわ。
ワークショップは現在活躍中のうるし職人さんに自作品を語ってもらい、京都のお茶と和菓子を楽しもうという会でした。漆の話を色々聞いた後、お茶会。学芸員さんから和菓子の会の担当者の名前を聞いてええーっ中山圭子さんでした。美大で卒論で琳派と和菓子の意匠のことをとりあげられ、虎屋文庫に勤められたあの中山さんですか。ポルトガル菓子のルーツを探りたいとポルトガルに行き、蜜たっぷりのカステラを買いそのまま国際線の列車へ。荷物検査のおじさんの手をべとべとにしたあの中山さんですか。この方の本いっぱい読んでいます。「和菓子のほん」「和菓子ものがたり」「和菓子歳事記」「福を招くお守り菓子」「和菓子夢のかたち」どれがどの本だったか区別がつかないですが(こらこら)。この間虎屋の取締役に就任されたそうです。すごい人だったのね。なんだかそっちにびっくりしました。行って良かったー。


天井が床、壁が地面

2014-07-21 00:24:00 | アート・文化
「エッシャー100選だまし絵の奇才が創る無限の世界」に行って来ました。
いつもそんなに人が多いところではなかったのですが、次から次に人が来ていました。子ども連れも多かったし。日本人ってエッシャー好きよね。そういえば「だまし絵展」があったとき企画した学芸員さんが話していました。日本にはエッシャーがたくさんあるので集めたらエッシャー展になってしまう。代表的なものを数点にとどめたと。
今回は初期の普通の風景画が結構来ていました。あ、普通にうまい。最初からだまし絵ではなかったのね。だまし絵ではないのにもうタッチがエッシャーだったり。エッシャーがエッシャーになっていく過程が面白かったです。そうか平面分割は絵画と認めてもらえなかったのね。変な絵が好きな人が増えたんだ(変な絵って言うなー)。