餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

パーマネント

2006-06-25 23:59:44 | アート・文化
「陳進展」に行って来ました。絵を見ていて菱田春草を思い出しました。といっても、絵が似ているわけではないのですが。これは幸せな画家の絵だなと思ったのです。うまく言えないのですが、挫折とか飢餓とかそういったものがない伸びやかな絵です。
経歴を見て納得。日本統治下の台湾に生まれ、裕福な家庭に育ち、1925年に日本の女子美術学校に留学、日本画を学びます。在学中に第一回台展東洋画部に入選。卒業後は鏑木清方、伊東深水等に学び帝展、文展に入選を重ねます。
第二時大戦後台湾が民国時代に入り中国伝統絵画と東洋画(日本画・膠彩画)の対立で苦しみますが台湾女性画家の頂点として没するまで活躍します。
身近な台湾の女性像が日本画で描かれています。子供を描くまなざしも優しいです。
見ていてなるほどサザエさんの髪型をリアルに描くとこれになるのね、というのがありました。美人画つながりで上村松園も来ていました。



聞耳

2006-06-24 23:48:28 | 日記・エッセイ・コラム
朝うとうとしていると窓の外から声がします。
「ここなんかどう?」
「そうねぇ、雑然としているけど」
「けど、場所はいいだろ」
「まあねぇ、他は空いていないしここでいいか」
だんだん腹がたって来たのでガバッと起き上がって外へ出ます。こらーっ!散らかっていて悪かったな。
バタバタバタ。鳩が2羽飛び立っていきました。
先月がひどかった。勝手にひとんちで巣作りの相談をするんじゃないっ、先住権を主張するぞ。


幻の逸品

2006-06-23 23:42:56 | 本と雑誌
二階堂黎人「カーの復讐」読了。
最初タイトルを聞いた時にはジョン・ディクスン・カーが復讐するのかと思いましたが、ファラオの呪ですね。主人公はアルセーヌ・ルパンお主も悪よのーバージョンです。結構大胆なトリックが使われていますが、ちょっと物足りない気が。何でだろう、と考えたら盗みのシーンと危機一髪のシーンがないからですね。やっぱりルパンは危機におちいるシーンがないと(悪人は私か)。でも、雰囲気はばっちりです。


眺めのいい部屋

2006-06-22 22:41:27 | 川魚
引っ越しはめんどくさかったけど、これを期にとひそかな野望がありました。
川魚の水槽床に置いているのでポンプで水を抜く時に抜きづらい。水槽を動かすチャンスなので水槽の位置をちょっと上げたいなと思っていました。しかし、片づけの膨大さに水槽の台買っていい?という意見は却下されました。
この間ようやく水槽の台買いました。水が入っていると水槽が持ち上がらないので、かなり水をくみ出して移動。あんまり水が変わってもだめかなと元の水を戻しました。川魚の水槽、床より15cm高くなりました(それだけかい)。魚の体長分くらいは高いかな。
その晩寝ていると魚の跳ねる水音が何度もしていました。
翌日タナゴが一匹お亡くなりに。水がかき回されたので、底に沈んでいた有害物質が溶け出したのかも。
起きて水替えればよかったなーと。水からは逃げ出せませんから。
飼い主が不精だと魚は災難ですね。