今年の日本は国を挙げてお祓いしてもらった方いいと思うくらい全国あちらこちらで様々な災害が起こりました。
やっとのことで猛暑も和らぎ秋本番!食欲の秋だーっと思っているところに台風21号がやってきたり、北海道で大きな地震が起こったりと、これから収穫する野菜や果物への影響も少なくないようです。
先日、その台風21号が通り過ぎるのを待って、毎年美味しい柿を届けてくれる和歌山かつらぎ町の西浦さんの畑を恐る恐る見に行ってきました。
予想通り収穫前の実が落ちたり、枝が折れたりと被害がありました。
落ちていない実でも、枝や幹に叩きつけられて黒く打身ができてしまっているものも多く見られました。
こうなるとその部分から腐ってきたりするので生柿としては出荷できませんし、あんぽ柿にもできないそうです。
それだけではなく、今年の夏は猛暑だったので部分的に実が焼けてしまったものも少なくないようです。
そんなあんぽ柿にもできないものは、打身や焼けた部分だけを丁寧に取り除いて、何とか柿和歌チップスにするそうです。
西浦さんは台風が来る前にできる限り葉を落としたり、枝を吊ったりと手間をかけたにもかかわらず、被害は想像を超えたようです。
これだけ丁寧に畑中にパイプを組んで枝を吊ったり支えたりしていたのに、この1回の台風だけで収穫量は例年の約3割減になりそうだとのことでした。
余談ですが、これは近所の別の農家さんの畑です。
台風対策を何もしていないので、ほとんどの実が落ちてしまっていました。
ほぼ全滅に近い状態です。
自然相手だからとあきらめて何の対策もしなければ悲惨な結果になります。
私たちが長年取引している直輸入ワインの造り手も同じですが、畑を見ればその人がどれだけ農作物を大切に育てているかわかります。
そんな大きな愛情を持って育てられた食べ物が、美味しくないわけがないと思うのは、私だけではないと思います。
(N.R)