以前から、BURRN!より、スラッシュメタル叢書出ているが、今回はとうとうコレ。

タイトルが示す通り、ヨーロッパのスラッシュメタル系譜に位置する人物たちの記事をまとめたものである。
スラッシュメタルと言えば、誰しもがMETALLICA、MEGADETH、SLAYER、ANTHRAX、EXODUSといったアメリカのバンドを想起するのは当然だと思う。
このジャンルを確立させたのは、他でもない今列挙したバンド達に因るところなのだ。
「おいおい、アメリカ以外にも同じくらいの年代で欧州で沢山出てきたぜ」と言いたい諸氏も多く居るし、オレもそこは賛同するが、それらのバンドを刺激したのも、やはりMETALLICAを筆頭とするアメリカ勢であったのは間違いない。
ただ、
今回取り上げられたものは、スラッシュメタルという呼称がメタルのサブジャンルとして確立されるより前の形態、それこそスピードメタルやパワーメタルなどといった呼称すら存在していなかった時に、シーンとしては異質と言える攻撃性、疾走感を伴った演奏を展開させていた、所謂始祖的存在をピックアップしている。
スラッシュメタルのルーツとなったバンド達。
今回の中では、VENOM、RAVEN、MERCYFUL FATEがソレに相当するだろう。
VENOMは特に、スラッシュメタルというよりはブラックメタルの始祖的存在だと言われる方が大多数だろうが、サタニックなメタル、邪悪さを音で確立させた意味では後のSLAYERを筆頭とするスラッシュメタルバンド達にとっての始祖であるのは間違いなかろう。
面白いのは、
これらのバンド達の源泉は大抵イギリスとしているのに、その影響はアメリカの方で爆発し、それらの返答としてスラッシュメタルが生まれたってところ。
発祥の地となったであろうイギリス当地では、スラッシュメタルは殆どと言っていいくらい、大物となり得るバンドは出てこなかった。
ONSLAUGHTが居るが、そこまで言うほどのデカイバンドではなく、「SLAYERへのイギリスからの返答」と称されている時点で、スラッシュメタルというカテゴリーが、いかにアメリカのバンドであるというのを象徴しているかが伺える。
兎にも角にも、今回取り上げられた人物たちが関与している(いた)バンドは、現在に至るまでに“メタルの一つ”と見なされるようになったスラッシュメタルへの道を開拓した立役者ばかり。
その当人達がその動きに対してどう思っていたか、そして自分達の音楽をどういった経緯で生み出していったのかと、興味深い意見が見れる。
既に敢行されている第二弾も、どのような内容になるのか。
こういったのは実に面白い。

タイトルが示す通り、ヨーロッパのスラッシュメタル系譜に位置する人物たちの記事をまとめたものである。
スラッシュメタルと言えば、誰しもがMETALLICA、MEGADETH、SLAYER、ANTHRAX、EXODUSといったアメリカのバンドを想起するのは当然だと思う。
このジャンルを確立させたのは、他でもない今列挙したバンド達に因るところなのだ。
「おいおい、アメリカ以外にも同じくらいの年代で欧州で沢山出てきたぜ」と言いたい諸氏も多く居るし、オレもそこは賛同するが、それらのバンドを刺激したのも、やはりMETALLICAを筆頭とするアメリカ勢であったのは間違いない。
ただ、
今回取り上げられたものは、スラッシュメタルという呼称がメタルのサブジャンルとして確立されるより前の形態、それこそスピードメタルやパワーメタルなどといった呼称すら存在していなかった時に、シーンとしては異質と言える攻撃性、疾走感を伴った演奏を展開させていた、所謂始祖的存在をピックアップしている。
スラッシュメタルのルーツとなったバンド達。
今回の中では、VENOM、RAVEN、MERCYFUL FATEがソレに相当するだろう。
VENOMは特に、スラッシュメタルというよりはブラックメタルの始祖的存在だと言われる方が大多数だろうが、サタニックなメタル、邪悪さを音で確立させた意味では後のSLAYERを筆頭とするスラッシュメタルバンド達にとっての始祖であるのは間違いなかろう。
面白いのは、
これらのバンド達の源泉は大抵イギリスとしているのに、その影響はアメリカの方で爆発し、それらの返答としてスラッシュメタルが生まれたってところ。
発祥の地となったであろうイギリス当地では、スラッシュメタルは殆どと言っていいくらい、大物となり得るバンドは出てこなかった。
ONSLAUGHTが居るが、そこまで言うほどのデカイバンドではなく、「SLAYERへのイギリスからの返答」と称されている時点で、スラッシュメタルというカテゴリーが、いかにアメリカのバンドであるというのを象徴しているかが伺える。
兎にも角にも、今回取り上げられた人物たちが関与している(いた)バンドは、現在に至るまでに“メタルの一つ”と見なされるようになったスラッシュメタルへの道を開拓した立役者ばかり。
その当人達がその動きに対してどう思っていたか、そして自分達の音楽をどういった経緯で生み出していったのかと、興味深い意見が見れる。
既に敢行されている第二弾も、どのような内容になるのか。
こういったのは実に面白い。