AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

高耐久再び

2024-05-23 00:28:09 | ノンジャンル

本当だったら、一週間ほど前に試したかったんだが、タイミングがズレてしまった。

現在、スタジオで練習用として使用しているスネアのヘッドを、もうそろそろ変更しようかと思い、その交換分を先週入手。

アサプラ(以下aspr)のSLシリーズ、TE-02CとTE-01S。どちらも14インチ。

このシリーズはアラミド繊維を用いた、よくあるプラスティック材のヘッドとは違った質感を持ちながら、鉄の5倍の強度を誇る耐久性が特徴(・・・確かこれ、発売当初は、8倍と謳っていた気がするが、ソレは誇張が過ぎたのかね?それとも、この数年のうちに、当初の製造法や素材が困難になったのかもしれない)。
asprの中では間違いなく最高の耐久性を誇る。

その手触りは革に近いもので、仄かにプラスティック材よりも質量を感じる重さがあり、装着してからそこまでチューニングテンションを上げなくても、タイトな鳴りを得る事が可能。
あとはテンション調整次第で、低~高域の強調度合いが変化する。一定の芯ある硬質な響きがどこでも残っている状態は、大きな強みとなる。
そんでもって、耐久力のバカ高さは上述のとおりで、使い方次第では一生張り替えなくても良い状態を保てる可能性がある(笑)。

まァここまで言えてしまうのは、元々このシリーズを使っていた経験則から。
ソレを使用していたスネアがコイツ。

GRETSCHのRENOWNシリーズの、14X6.5メイプルスネア。
現在出ている、通称RN2ではなく、一つ前のRN1にあたるモデルである(前にコイツをRN2として紹介していたが、認識不足でした。ここで訂正させて戴きます)。

バターサイドは御覧の通り、TE-01Cで、グリーンカラー。
装着してから、大体5年くらいかね。一度フープが破損してから装着し直したことで、明らかにヘタっているのが判る状態であったのだが、とりあえずいつもの様にテンションを上げた状態まで持って行ったところ、特に問題もなく使えたという(笑)。

まァでも、そろそろ色合い的に、飽きてきたってのはあるんでね。
違うカラーにでもしようかと思ったが、変な色モノ路線よりも、単純な白で落ち着きたいってのはあったし、それであるなら、もう一つ強度の上のものを使おうと考え、今回TE-02Cを選択。

因みに、取り外したTE-01Cのヘタり具合は、こんな感じ。

ロゴ向きから真下が灰色っぽくなっている箇所、ヘッドの真ん中にあたるところなんだが、この部分は実はたわんで表層が浮いている状態になってるんだよね。
で、このシリーズって裏側を見ると、表の様に色が付いていないので、ここで2層構造になっている事が判る。実際、裏側は叩き込まれてきた形跡が全く伺えない。

で、TE-02Cを装着してみた。

気持ち良いくらいに真っ白。
何か、本来スネアとしてあるべき状態に戻った感じ(笑)。

そうそう、LSシリーズはプラスティック材のコーテッド仕様とは違うので、使っていってコーティング部分が剥がれ落ちていくという事態にはならない。
叩き込まれた分、汚れて変色したりはするものの、あからさまにコーティング剥げという見栄えにはならない点も、人によっては良い点と挙げられるかもね。

で、
スネアサイドも装着し直し。

TE-01Sは4年ほど装着していた状態。
仕様はバターサイド用と同様なのだが、スネアサイド用は当然ながら薄く作られているので、どちらかというと「思っているテンション以上のチューニングが可能となる」ヘッドだと捉えた方が良く、決して物理的に強度の高いヘッドというワケではない。

これまで装着していたスナッピーは、写真にあるPURESOUNDのCustom Proシリーズのものを使用していたんだが、このスナッピーのエンドプレートって形状がちょっと特徴的で、無理に押さえつけようとしたスナッピーテンションにすると、スネアサイドに穴が開いてしまう危険性がある。
というか、実際ソレが原因で、このスネアサイドは破れてしまってるんだよね(苦笑)。

そんなワケで、この際スネアサイドと共に、スナッピーも変更。

PURESOUNDの、30本タイプ。
まァ結局行きつくのはコレかよ、っていう感じ。

以上で装着完了して、早速叩いてみたが、
TE-01Cよりも厚みがあるという点に於いて、やはり低域の含みが強くなった、太い鳴りが特性として出てくるようになっており、叩いている1時間ほどに関しては、以前よりも硬質な印象は薄いと感じた。
この辺は、装着したスナッピーの違いというのも影響は大いにあり、バズ音を微妙に拾い上げてる状態によって、芯のある響きが薄まっているとも思えた。

とまァ、最初は「おや?」とちょっと首を傾げる状況で叩いていたが、一旦間を空けてから再調整をして叩き始めると、次第に望んでいた硬質な響きが伴う様になってきた。
依然少しこもり気味であるが、馴染んできた感じを味わえたので、ここら辺はこれから時間をかけていけば、解消されそうな気がする。

間違いなく鳴りに低域が加わったので、太い芯みたいな感触があるのは決定的。
スネアの音とドラムキットとの分離も相変わらずで、クッキリしている。
ドラムの外から聴いている人からしたら、所謂「デカイ音」に聴こえるんだろう。
というか、多分コレがGRETSCHのミドルクラスのスネアが放つ音だとはとても思えんだろうね。
ま、ハイエンド系スネアが万人の需要に応えるものとは限らないし、欲しい音や鳴りを得るためには、それこそテメェがあれこれ試行錯誤していって叩く技術というのを同時に体得していくべきだと、オレは思うんだよな。

このスネアは知り合いからプレゼントされたもので、スタジオのみでの使用としているが、その練習用として使い続けて行こうと決めた、ある意味特別な一台にしている。
恐らく、突き抜ける鳴りという意味に於いては、所持しているスネアで一番だろうね。

手というより、力抜けない叩き方を要求されるスペックとなっているが、だからこそ自分のドラム道を通すに相応しいものでもある。
これから回数重ねて、また少しずつ理想的な響きに近づくか、楽しみではある。



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