最近になって、スタジオでの練習用で使っているスネアの鳴りにいい加減変化をつけたくなった。
今のところ、打面側のヘッドを純正から2度ほど変えているんだが、いかんせんそれだけの鳴りに対して満足がいかなくなってきたんで、いよいよもって裏側を変えようと決意。
まァ、対象のスネアはコイツ。
SAKAE Heritage OsakaのMaple 14x6.5。
以前に、コイツの打面ヘッドはさっさと純正からEVANSのUV2に交換をしたが、その後に単純な耐久性を追加したいからと思い、コレに交換。
EVANSのHeavy Weight Dry。
ぶっちゃけ、先のUV2と何が違うかというと、単にUV2にセンタードット装着して、メーカー特有のドライ仕様にしたってだけ。
勿論、ドットの分だけ耐久性というか、音落ちは中々しなくなる上に、ドライ仕様の性質上、音抜けは一気に上がる。
但し、その音抜けってのは専ら高域に於けるもので、太い中域を求めるのであれば、このヘッドではない他のドライ仕様を選んだ方が良い。
強度がある分だけ、鳴りが硬質になるが、テンションのかけ方次第では、嫌味なカンカンが目立つ響きになるだけである。
言ってしまえば、このスネアに関してはその状態がこれまで続いていた。
オレはテンションを最大まで上げて叩く為、装着から暫くは、響きがまとまっていない感が目立っていた。
4、5回ほど練習で使ってきてからヘッドとシェルとの馴染みが出始めてきたが、それでもやっぱり詰まっている感覚は残っていた。
そしてこの音にも飽きが来ていた(笑)。
って事で裏側を変更。
EVEANSのスネアサイド。300milの標準的な厚さのもの。
メタルシェルのスネアなら、一番厚めの500milタイプを装着するところだが、ウッドシェルに関してはそもそものシェルの内側の厚みがメタルシェルよりもどうあってもぶ厚いので、必然的に中~中低域でのコシのある響きって加わるんだよね。
なので、コレに関しては標準の厚さでやった方が、音通りの融通は利きやすい。
そして今回の肝となるスナッピー。
コイツはPURESOUNDのS1430という、所謂30本タイプ。
現状、オレはテメェで所持しているスネアは24本以上(或いは、その本数の幅に相当するモデルのスナッピー)を装着するようにしている。
20本タイプと比べても、音に対してまとまりが出るので、狙っていた様な音が聴こえてくれる。
30本タイプはその中でも一番頼れる本数のスナッピー。
スネアの音がクリアになる感じなんだよね、オレの感覚としちゃ。
ワイアー本数が増えれば、スネアサイドに密着する面積が大きくなる分、必然的にスネアサウンドにミュートをかける(言い方換えれば、サスティーンを程よく除去する)事に繋がるワケだが、42本ほどのあからさまな効果に到達しない分、そのスネアのコンディションを上手く引き出している感じになると思っている。
換えてみたらやっぱ全然違ったよ。
SAKAEの純正スナッピーも、作りは実際とても丁寧でしっかりした品質。
実際のところ、PURESOUNDを参考にした作りになっていると思える。
であればこそ尚更。
20本と30本での違いってのが明確に表れた。
6.5インチのメイプル材という、明るさと硬質な太い鳴りの特性に、Heavy Weight Dryの高域を持ち上げた一音の明確な硬い響きを融合させた、「コン!」という鳴りが見事に表出。
詰まる様な感覚は除去され、真下にまで叩いた分の響きが貫通する気持ち良さが出る様になった。
スゲーと思った。
このSAKAEのスネアが。
既に同じ様なコンディションにしていたYAMAHAのAbusolute Hybrid Mapleでも、ここまでの鳴りになっていない。
勿論全編細部を考慮すれば、音の違いなんてのは出てきて当然なんだが、単純にコレが0.5インチの深さの差であるのか、一部違う材を組み込んだものによる影響なのか・・・?と考えてしまった。
何にせよ、これでまた練習に入った際のドラムが気持ち良く叩ける状況になった。
スネアの鳴りのお陰で、ドラムキット全体の鳴りもクリアになったんでな。
ま、こーいう事実を改めて目の当たりにすると、今メインで使っている一台は、もうそろそろ意地を張らないで、30本に交換するべき時なのかもね。