Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/18 月と火星が接近

三つ子銀河

2009-04-05 09:23:35 | 夜空のコラム

しし座の後ろ足の近くに銀河が3つ集まって見えるエリアがあります。

"Leo Triplet"(しし座の三つ子銀河)と呼ばれ、

深宇宙が垣間見える春の夜空の名所となっています。

その写真がこちら↓

※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
 キヤノンEOS Kiss Digital X + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡
 ISO800 F2.8 総露出時間50分(5分×10コマ加算合成)
 [3月28日 静岡県東伊豆町稲取にて撮影]

これは3千5百万光年の彼方に浮かぶ銀河の群れで、

一番上がNGC3628、左下がM66、右下がM65と各々呼ばれています。

さらに数個の小銀河が加わってグループを形成していますが、

その中でもM66が最も明るくて親玉的な存在なので、

この群れをM66銀河群と呼ぶことがあります。

銀河というのは、このように群れをなしていることが多いのですが、

我々のいる銀河系も同様に「局部銀河群」と呼ばれるグループの一員

だったりします。その群れの親玉はアンドロメダ大銀河(M31)です↓


(新潟県菖蒲高原にて2005年撮影)

銀河系はこれに次ぐ2番目の大きさで、3番目はさんかく座にある

M33銀河(↓)であることがわかっています。


(富士山富士宮口五合目にて2005年撮影)

その他にも小銀河が40個以上確認されてますが、大玉は3つだけです。

それぞれの位置関係は下記サイトで確認できます。

5百万光年以内の宇宙

M66銀河群からこちらを見たら、同じような三つ子銀河に見えるかも

しれません。その眺めを楽しんでいる知的生命体もいたりして?