Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/18 月と火星が接近

尻尾付きのアイソン彗星を捉えた!

2013-09-29 23:33:00 | ほうき星

八ヶ岳東麓にてアイソン彗星を撮ってきました。

2012s102.jpg

 キヤノンEOS60Da+200mm望遠レンズ,星空雲台ポラリエ使用,ISO1600,F3.5,1分×10コマ合成,
 トリミング (
下の輝星は火星)

画像中央から少し上に写っている細くて滲んだようなイメージがアイソン彗星なんですが、
よく分からないと思いますので、彗星の写っている部分をさらに拡大したのがこちら↓

2012s102b.jpg

尾はそこそこ伸びているのですが、光度は暗くて12等ぐらいのようです。
現在は火星の近くに見えていますが、10月1日、火星におよそ1千万kmの距離まで大接近します。
NASAの火星探査機・探査車が観測する予定らしいので、撮影に成功すれば来週末ぐらいまでには
ニュースなどで画像が公開されるかもしれません。
太陽最接近まであと2ヶ月。大彗星に成長しますように。


アイソン、お前もか・・・

2013-09-22 20:00:00 | ほうき星

今年は彗星の当たり年などと言われていたものの、春に来たパンスターズ彗星は
一般の人が楽しめるような姿にはならず、期待外れに終わった感があります。
そうなるともう一つの希望の星、アイソン彗星に大きな期待がかかります。
元々こちらの方が大本命とされ、最大で満月級の明るさになる可能性も指摘されましたが、
最近の観測結果によると、コイツも明るくなるかどうか怪しくなってきました。
9月に入って明け方の東天に姿を現してきたようですが、その明るさは12~13等とのこと。
当初予想と比べると2等級ぐらい暗く、このまま推移すると11月下旬に1~3等程度と、
見映えがしなかったパンスターズ彗星とほぼ同等の光度にしかならない恐れもあります。
で、11月23日夜明け前の予想図がこちら↓

アイソン彗星_1123予想図.jpg

 ※AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(彗星頭部下の数値が予想光度)

それでも太陽最接近時にはマイナス等級になる可能性は高いんですが、それは昼間の出来事ですから
暗い空で長い尾を引いた姿を拝むには、やはり太陽から少し離れた時期がベターなので、
12月最初の週末で少なくとも0等級を保ってくれていないと、一般の人は楽しめそうにありません。
で、厳しい見方をした場合の12月7日夜明け前の予想図がこちら↓

アイソン彗星_1207予想図.jpg

 ※AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(彗星頭部下の数値が予想光度)

太陽への接近の過程で核の分裂などが起こってくれれば、劇的な光度上昇につながることもありますので、
今後の動向を見守りたいと思います。
ちなみに最新画像が見られるサイトは次のとおり。
http://www.astroarts.jp/photo-gallery/special/188
http://spaceweather.com/gallery/index.php?title=comet


中秋の名月 2013

2013-09-19 23:58:00 | 天文現象

予想通りの好天で、名月を愛でることができました。
もちろん撮影もしてます。成果はこちら↓

中秋の名月2013a.jpg

 キヤノンEOS60Da+400mm超望遠レンズ,等倍トリミング

月の模様がうまく撮れないという方のためにワンポイントアドバイスです。
普通にオートで撮ると、こうなっちゃったりしますよね↓

中秋の名月2013b.jpg

露出オーバーってことですが、カメラが月の明るさを正しく測光できていないのが原因です。
なぜこうなるのかというと、月はフレームの真ん中で煌々と輝いていますが、
背景は真っ暗ですので、フレーム内の平均的な明るさで測光されてしまうと
暗い被写体と認識されてしまい、露光時間が長くなったりして、月が真っ白に飛んだ画像になります。
カメラにもしスポット測光という機能があったら、それを使うと解決できます。
最初に紹介した画像もスポット測光で撮影したものです。
もしその機能がなければ、仕方ないのでマニュアルモードで撮影しましょう。
満月の場合、感度ISO100、F8で1/250~1/500秒前後の露光時間が適正露出の目安です。

で、ついでに撮った動画がこちら↓

 キヤノンEOS60Da+400mm超望遠レンズ,クロップモードにて動画撮影

クロップモード(中央部だけを切り取るように動画記録する機能)だと拡大率が7倍になるようで、
35mm判換算で約4500mm相当の画角となるらしいです。これはもはや天体望遠鏡レベルかもしれません。
構図を合わせるのが大変でしたが、なんとも大迫力でハマってしまいそうです。
しかしまぁー日周運動による月の動きが速いこと。