Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/18 月と火星が接近

遠ざかっていく紫金山・アトラス彗星(2024/11/25)

2024-11-26 20:30:52 | ほうき星

月の出が遅くなってきたところで、紫金山・アトラス彗星がその後
どうなったのか気になって、富士山麓某所にて撮影してきました。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)11/25】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
 1.6倍クロップ,総露出時間16分(2分×32コマ,加算メトカーフコンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
 静岡県富士宮市にて

信頼スジによると光度は約9等。小型双眼鏡では存在確認できない
ほど暗くなってしまいました。それもそのはず、先月の中旬に最も
素晴らしい姿を見せていた頃と比べて太陽からは2倍以上も離れ、
地球からも3.5倍以上遠ざかっていたのでした。それでも写真では
立派な尾を伸ばした姿が捉えられました。尾が2方向に伸びている
ように見えますが、これはイオンテイルとダストテイルが分かれて
写っているのではないかと思われます。ちなみに、天空上の位置は
次のとおりです。


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成

夏の天の川の暗黒帯の中にちょうど入っており、運良く背景の暗い
天域に位置していたようです。来月になると天の川の糠星と重なり
尾の広がりが捉え難くなりそうですが、また撮影チャンスがあれば
狙ってみようかと考えてます。


紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は明るさランキングで何位?

2024-11-10 21:15:56 | ほうき星

先月中旬に大彗星となって話題をさらった紫金山・アトラス彗星は
太陽からも地球からも離れていっており、現在の光度は7~8等程度
まで低下したらしく、もう小型双眼鏡でも観望困難で、尾が伸びた
姿を確認できるのは長めの露出時間で捉えた写真だけという状況に
なった模様です。個人的には9月下旬から約1か月に渡る観望/撮影で
充分に楽しませてもらいました。なお、最も素晴らしい姿を見せて
くれたのは10/13~15だったように思います。

この大彗星の出現を受けてICQ(国際彗星季報)のwebサイト内にある
明るく観測された彗星(1935年以降に出現した彗星)のランキングが
アップデートされたようです(下記リンク先参照)。

Brightest comets seen since 1935

peak m1が最大到達光度で、括弧付きのものは不確かさがあるという
意味ですが、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は0等まで達したと
され、惜しくもベスト10に入らなかったものの第12位にランクイン
しました。太陽観測機SOHOのコロナグラフ画像ではマイナス4.9等
まで明るくなったと推定されていますが、ランキングはあくまでも
地上からの観測結果に基づいて決まった順位ってことみたいです。
4年前の2020年に出現したネオワイズ彗星(C/2020 F3)も明るかったん
ですが、紫金山・アトラス彗星はそれよりも光度的には上回ったと
評価されたようです。21世紀に入ってからは第4位に相当するので
ここ四半世紀で屈指の大彗星と言えるでしょう。

ちなみに、新規でランクインしたと思われる彗星として、昨年の夏
に明るくなった西村彗星(C/2023 P1)が最大光度2.5等で第25位に、
2021年末に肉眼光度となったレナード彗星(C/2021 A1)が最大3.0等で
第32位に、今年の春に70年ぶりの回帰で明るく観測された周期彗星
ポンス・ブルックス彗星(12P)が最大3.8等で第48位に、それぞれ食い
込んでました。

ランキングが次に更新されるきっかけとなる彗星はいつ出現して、
どんな姿を見せるのか、楽しみに待ちたいと思います。


最盛期を過ぎた紫金山・アトラス彗星(2024/10/30)

2024-11-02 13:58:37 | ほうき星

10/22以降は秋の長雨のような天候が続いて夜晴れそうな日が無く、
紫金山・アトラス彗星の追跡撮影ができずに悶々としてましたが、
ようやく30日に北関東~甲信方面で夕方から晴れそうな予報が出た
ことを受け、山梨県北西部まで出撃しました。

日没の頃は雲が多めの空模様でしたが、薄明終了の頃には晴天域が
広がって、9日ぶりに撮影できました。得られた画像がコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/30】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間32分(1分×32コマ,加算メトカーフコンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
 山梨県北杜市にて

もう肉眼では存在が確認できない明るさになってました。信頼スジ
によると光度は5~6等くらい。双眼鏡を使った観望では2~3゚程度
の長さの尾が伸びている姿を確認できましたが、最盛期と比べれば
さすがに衰退した見え方でした。長く尾を引く姿を写すのは難しい
感じだったので、この日は初めて主砲を使って撮ってみましたが、
このレベルのクローズアップ撮影であれば幅の広いダストテイルが
写って、まだほうき星らしさを感じ取れるイメージが得られました。

11月に入ると急激に暗くなっていく見込みですが、望遠鏡での撮影
なら年末まで捉えられそうなので、機を見て撮り続けてみようかと
思います。


まもなく最期を迎える? アトラス彗星(C/2024 S1)

2024-10-29 12:35:22 | ほうき星

紫金山・アトラス彗星の次に明るくなりそうな新彗星として、ほぼ
1か月前の9/29に拙ブログの記事で紹介し、その後にアトラス彗星
という名で正式登録されたサングレーザー(太陽をかすめる彗星)は
どうやら当初予想よりも本体が小さかったらしく、太陽へと向かう
途中で崩壊が進んでしまって、残念ながら大彗星に成長する可能性
は極めて低くなってしまいました。

現在、ESA/NASAが運用中の太陽観測機SOHOのコロナグラフLASCO 
C3が写野に捉えており、下記URLサイトで太陽に接近していく姿が
取り上げられてます。

spaceweather.com(2024/10/27)

太陽への接近前に地上から観測できたことから大玉だと期待された
クロイツ群メンバーでしたが、とんだ食わせ者ということになって
しまいそうです。SOHOのコロナグラフ画像でその最期を見届けたい
と思います。

【追記(10/29)】
 やはり消滅した模様です(下記リンク先参照)。

spaceweather.com(2024/10/29)


天の川と一緒に写した紫金山・アトラス彗星(2024/10/21)

2024-10-25 00:18:52 | ほうき星

富士山と大彗星を撮影した日の翌日も晴れ間を求めて長野県某所へ
出掛けました。まずはスマホによる撮影で得られたのがコレです。


【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
 Google Pixel7aにて撮影,星空撮影モード使用,ISO1204,F1.9,
 露出16秒×15(推定),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ

ズーム無しで撮ったら、左寄りに夏の天の川、右寄りに尾を伸ばした
大彗星を同一写野に収めることができました。スマホの自動露出調整
により絞り開放で撮影されたことで、元の画像は周辺減光が目立って
しまったので、いわゆるフラット補正と呼ばれる画像処理にてそれを
軽減してはみたものの、低空の光害カブリは残ってしまいました。
それでも彗星自体の写りは思ったより良好で、尾が天の川の一角まで
伸びているような姿を捉えることに成功しました。その長さは少なく
見積もっても15゚程度に達しているようです。肉眼でも5~6゚くらいの
尾が確認できました。明るさは4等台中盤くらいまで光度が低下して
きましたが、薄明終了時点での地平高度が上がったことで暗い夜空に
見えるようになったので、意外と見つけやすかったように思います。

で、並行して撮ったミラーレス一眼カメラによる取得画像はこちら。


【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
 キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLD Aspherical(@28mm),
 F4,ISO5000,L41フィルター,露出10秒×24(Sequatorにて地上風景
 フリーズ合成),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ

スマホの撮影より若干遅い時間帯に撮影したことと絞り値を大きめに
設定して撮ったことに加えて、少し強力な画像処理でカブリの影響を
低減したことも奏功して、ちょっとはマシなイメージになりましたが
尾の写りはスマホの撮影画像と大差ないかも? ただ、天の川の中に
点在する赤い星雲は、天体撮影に特化したカメラだけのことはあって
確認しやくすなってます。

広角で天の川+大彗星を撮るのも目標の1つでしたので、こんな光景
が撮れるなんて夢のようなことでした。もう2度と無いかなぁ・・・

その後しばらくは彗星が雲隠れ状態になりましたが、少し待ってたら
雲間に入ってくれたので、今度はズームインして彗星を単独で狙って
みたのがコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
 @66mm,ISO6400,露出5秒×20(彗星核基準コンポジット)
 ※その他の条件は上の画像と同じ

少し雲にかかってしまったものの、ほうき星らしい姿をちょうどいい
画角で捉えられたような気がします。頭部から真下にアンチテイル
短く伸びているのが辛うじて分かる感じです。

さて、さすがの大彗星も、そろそろ見映えの良い時期が終わりそうな
頃合いになってきました。この先しばらくは天気が思わしくないこと
もあって、もう雄大な姿を観望/撮影するのは難しいかもしれません。
個人的に今後は望遠鏡を使った撮影がメインになりそうですけど、
可能な限り追跡してみたいと考えてます。


細いアンチテイルを伸ばす紫金山・アトラス彗星(2024/10/15)

2024-10-20 00:01:36 | ほうき星

15日の夕刻、性懲りもなく西伊豆にてほうき星パパラッチしてました。
この日も雲が多い空模様でしたが、ようやく望遠鏡を使った撮影を敢行。
得られた画像がコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/15】
 キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,
 F3.8,ISO1600,StarScapeフィルター,1.6倍クロップ,
 総露出時間40秒(10秒×4コマ,彗星核基準加算コンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾

画像上側がほぼ真北となる構図になってますので、実際の見た目と違い
彗星が横倒し状態で写ってます。頭部の中央集光部をほぼ中心に据えて
フレーミングしたら、左上方に伸びる太いダストテイルとは正反対の
方向に細い尾が写りました。これは前日の望遠レンズによる撮影でも
捉えていたアンチテイルで、残念ながら雲の妨害を受けましたけど、
フレームアウトしている感じです。その先端は写野外となってしまい
ましたが、2°以上(満月4個分以上)の長さまで伸びていた模様です。
形態がとっても細いのが印象的ですね。双眼鏡を使った眼視観測では、
見えるような見えないような判然としない感じでした。

ところで、アンチテイルって何なん?という方に向けて、この撮影日に
国立天文台がライブ配信した動画で渡部先生が詳しく解説されてました
ので、参考用として以下に貼らせていただきます(1:10:10頃から解説)。

 

個人的にこれまで撮ってきた彗星の中にもアンチテイルの写ったものが
ありますが、これほど細くなるのは割と珍しく、2013年春に見られた
パンスターズ彗星(C/2011 L4)以来のことではないかと思われます。
それはこんな姿になったヤツでした。


【パンスターズ彗星(C/2011 L4)2013/05/25】
 キヤノンEOS60Da+EF200mm F2.8LⅡUSM,F4.5,ISO400,
 総露出時間60分(2分×30コマ,彗星核基準加算コンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾
 ※右寄りに写る頭部から左へ長く伸びているのがアンチテイル

これは極端な例かもしれませんが、たまにこういうのもあります。

ということで、紫金山・アトラス彗星は話題性に富む彗星ですねぇ。


紫金山・アトラス彗星☆彡夜の街へ(2024/10/14)

2024-10-17 22:27:03 | ほうき星

14日の日没後に撮影した紫金山・アトラス彗星の続きです。

最後は地上の街灯りまでフレーミングした状態で彗星頭部が沈むまで連写し、
得られた308ショットを全て使ってタイムラプス動画を作成しました。
それがコレです。

日周運動により、光溢れる市街地を目指して降りていくイメージになりました。
『風の谷のナウシカ』で大ババ様が発するセリフのオマージュとして、
「その星☆彡 白き尾を棚引かせて金色の街に降り立つべし」
なんていう言葉が頭に浮かびました。
明け方に見えていた頃は尾から昇ってきたため、撮影序盤に頭が隠れてましたが、
夕方の西空に移ると頭から沈んでいくようになって、連続撮影の終盤になってから
頭隠して尻尾隠さず状態になったのでした。

で、308ショット中の1画像を選んでレタッチしてみたのがこちら。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/14 18:47】
 キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F2.8,ISO3200,L41フィルター,
 露出1秒,三脚使用(固定撮影)

太くて長い尾を引く壮大なグレートコメットって感じに仕上がったような気がします。


素晴らしい姿を見せる紫金山・アトラス彗星(2024/10/14)

2024-10-16 18:53:28 | ほうき星

10/14の日没後、紫金山・アトラス彗星を狙うために集まった方々が形成したカメラの砲列
の中に自分も加わって、ミラーレス一眼でターゲットとなる彗星を撮影しました。
で、最初の取得画像がコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/14 18:05】
 キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F5.6,ISO3200,L41フィルター,
 露出1.6秒×18コマ(彗星核基準加算コンポジット),三脚使用(固定撮影)

日没から1時間も経ってないので背景がまだ明るいですが、雲間に長~い尾を伸ばした姿を
捉えることができました。よく見ると、頭部から右斜め下側に通常とは真逆の方向に伸びた
ような尾が薄らと確認できます。そこで、頭部をトリミングして強調処理を施すと・・・

淡いながらごく細い光の帯が写っているのが分かります。いわゆる「アンチテイル」という
尾で、太陽-彗星-地球の位置関係に依り、扇形に広がったダストテイルの一部分が見掛け上、
太陽の方向に伸びたように見えるものなんですが、こんな風にレーザービームみたいな鋭い
形態になるのは凄くレアな現象ではないかと思います。ちなみに、この細いアンチテイルは
太陽観測機SOHOのコロナグラフでも捉えられました。YouTubeにその様子が記録された動画
を見つけたので貼っておきます。

その後、雲隠れ状態が続いてしまって今日はもうダメかなと思ったら、運良く雲の切れ間に
また入ってくれたので撮影を再開。高度が低くなって背景の色味が変わってしまいましたが
こんな画像が得られました。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/14 18:23】
 F2.8,ISO3200,露出1.6秒×20コマ(彗星核基準加算コンポジット)
 ※その他の撮影条件は最初の画像と同じ

画像上方に伸びる尾の濃淡が分かりやすくなった気がします。アンチテイルも雲越しながら
確認できます。

さらに12分後、薄明終了後に得られた画像がこちら。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/14 18:35】
 F2.8,ISO6400,露出1秒×30コマ(彗星核基準加算コンポジット)
 ※その他の撮影条件は最初の画像と同じ

空は暗くなりましたが、彗星の高度はかなり下がって地上の街灯りの影響を受け始めたため
画像下部が黄ばんでしまったり、横に棚引いた雲が邪魔だったりしますが、尾の写り具合に
ついてはコレが一番イイ感じになりました。感度を結構上げたとは言え、たった30秒ほどの
総露出時間でこんなに綺麗に写るとは思いもよらなかったです。

これほど肉眼で良く見える明るい彗星に出会えたのは、1997年春に見られたヘール・ボップ
彗星(C/1995 O1)以来です。今世紀に入ってからは、2007年のマックノート彗星(C/2006 P1)
2011年のラヴジョイ彗星(C/2011 W1)が大彗星となりましたが、いずれも南半球でしか好条件
で見られませんでしたし、2020年のネオワイズ彗星(C/2020 F3)も大彗星の1つに数えられる
ものの、日本(特に本州)では梅雨明けが遅れて彗星の最盛期が天候不順となって、北海道や
沖縄などの限られた地域しか晴天に恵まれなかったことと、コロナ禍で遠出が憚られる状況
にあり、観望や撮影が満足にできなかった苦い思い出があります。ということで個人的には
この紫金山・アトラス彗星を21世紀に入ってからここまでのNo.1グレートコメットに挙げたい
と思います。


砲列の迎撃対象は紫金山・アトラス彗星(2024/10/14)

2024-10-15 01:20:01 | ほうき星

14日の夕刻、伊豆半島某所でこんな砲列が見られました。

まだ日没前だったので、綺麗に見えている夕日を撮りに集まったのかと思いきや、
日が沈んでも撤収の気配なし。何故なら迎撃対象はコレだったからです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/14】
 Google Pixel7aにて撮影,夜景モード使用,ISO7752,F1.9,露出1/2秒,2倍ズーム,
 某構造物に押し当てて手持ち撮影,Photoshopにてコントラスト調整などのレタッチ少々

そうです、紫金山・アトラス彗星を狙う目的で大勢の人が集っていたのでした。
で、前日よりも太陽離角が大きくなって、さらに観測しやすくなるとともに、
沈むまでの時間も長くなり、背景の空が結構暗くなった時間帯での撮影となった
せいか、カメラが勝手に感度を上げてくれて、前日のイメージよりも長~い尾が
コントラスト良く捉えられました。ちょっと邪魔な雲があったのは残念ですけど、
スマホでこんなに明るく写ってしまうとはねぇ。いやー度肝を抜かれました。
ちなみに、肉眼ではダストテイルが10°ほど伸びているのが確認できました。

別途ミラーレス一眼+望遠レンズでも撮影しましたが、これから画像チェックします。
そちらはもっと凄い写りのショットがあるかも?


ついに肉眼で尾が見えた! 紫金山・アトラス彗星(2024/10/13)

2024-10-14 00:03:01 | ほうき星

3連休の中日となった13日の夕刻に、多摩川に架かる某橋から紫金山・アトラス彗星を
観望/撮影しました。前日に新潟県某所で見た時に比べて断然観測しやすくなっており、
肉眼でも尾が伸びている姿を確認。双眼鏡による観察では尾が5°以上の長さに達して
いるように見えました。太陽からの離角が大きくなったことが眼視イメージの激変に
つながったのかもしれません。

この日は観望主体だったので撮影機材はスマホだけ。撮れた画像がコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/13】
 Google Pixel7aにて撮影,夜景モード使用,ISO71,F1.9,露出8.64秒,三脚使用
 Photoshopにてトーンカーブ調整などのレタッチ少々

スマホでの撮影イメージも前日とは段違いで、広角で撮っても尾が数度ほど伸びている
姿がしっかり確認できるレベルの写りになりました。ちなみに上の画像で左端の輝星は
金星、右上寄りの割と明るい星はうしかい座の1等星アルクトゥールスです。
で、等倍トリミングすると・・・

これぞ「ほうき星」っていう印象です。市街地でも見える肉眼彗星との出会いに感動し、
周囲に偶々集まった見ず知らずの方々と一緒に歓喜したのでした。

まだ観測好期は続く・・・