元日の夕方、ウチのベランダからこんな光景が見られました。
月齢1.4の細い月が富士山の斜面にまもなく沈むところでした。
まだ背景が明るい時間帯で、月の地球照がハッキリ写らなかった
のが残念ですが、なかなか美しいシーンでした。
なお、3日には金星と月が、4日には土星と月が接近して見えます。
特に4日はウチからだと富士山の西側の空で土星・月・金星がほぼ
一直線上に並び、東側の空にはみなみのうお座の1等星フォーマル
ハウトが近くに来て、フォトジェニックな夕空になりそうです。
元日の夕方、ウチのベランダからこんな光景が見られました。
月齢1.4の細い月が富士山の斜面にまもなく沈むところでした。
まだ背景が明るい時間帯で、月の地球照がハッキリ写らなかった
のが残念ですが、なかなか美しいシーンでした。
なお、3日には金星と月が、4日には土星と月が接近して見えます。
特に4日はウチからだと富士山の西側の空で土星・月・金星がほぼ
一直線上に並び、東側の空にはみなみのうお座の1等星フォーマル
ハウトが近くに来て、フォトジェニックな夕空になりそうです。
今日の夕方、こんなシーンに遭遇しました。
ちょっと雲が多かったのが残念ですが、細い月と金星のランデブー
が見えたのでした。写野の右下には夕焼け空をバックにして富士山
のシルエットも確認でき、なかなか美しい光景でした。ベタ曇りに
ならなくて良かったぁー!
【追記】
19時ごろには雲がほとんど消え、月と金星がスッキリ見えました。
薄明はとっくに終わってる時間帯だったんで、富士山のシルエット
は残念ながら捉えられませんでした。
11月の3連休は初日以外は好天に恵まれて行楽日和となりました。
個人的には先月のほうき星パパラッチで出掛け過ぎたせいなのか、
久々に腰痛と坐骨神経痛が出てしまって、ほぼ引き籠ってました。
3日の夕刻、新月近くで夜も天気が良さげなのにもったいないなー
なんて思いつつ窓越しに夕空を眺めてたら、宵の明星となっている
金星が輝いていたんで、ベランダにコンデジ+三脚をセットアップ
して撮ってみました。日周運動による星の光跡を捉えられるスター
トレイル機能を使って得られた画像がコレです。
ソニーRX100M3,ISO800,F4.5,3.2秒/フレーム,全フレーム数990
この日はちょうど富士山頂の東端付近に金星が沈んでいきました。
そのため、以前にも撮ったことがありますけど、山頂からレーザー
ビームが発射されているようなイメージになりました。ただ途中で
雲に阻まれた時間帯があったらしく、光跡が途切れてしまったのが
残念でなりません。
翌4日は低い雲があったものの概ね晴れていたので、金星と細い月
が並んでいるシーンを狙ってみました。この日はミラーレス一眼+
望遠レンズ+三脚を使って撮り、得られた画像がこちら。
キヤノンEOS Ra+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@118mm),ISO6400,
F5,1/2秒,Sequatorにて33フレームスタック
地上風景もフレーミングしてみましたが、目ぼしいランドマーク等
が無いので寂しい前景になってます。月については地球照が分かり
やすくなるよう、少し遅めの時間帯に撮りましたが、雲隠れ直前で
ギリギリセーフって感じでした。
実は月と金星のランデブーを撮るなら、より接近する翌5日の方が
良かったんですけど、残念ながら曇られてしまって撮れずじまい。
超低空に両者が来た時に富士山も加わったスリーショットも狙えた
はずだったんで、ガッカリです。残念なのでシミュレーション画像
だけでも示しておきましょう。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
※マゼンタ色の枠はフルサイズカメラ+135mm望遠レンズの写野
先月10日に生前のアトラス彗星(C/2024 S1)を撮影しに出向いた魚沼
スカイライン某所にてスマホを使った星景写真も撮っていました。
東天に木星と冬の星座が昇ってきたところを狙ったのがコレです。
【昇る木星・ふたご座・オリオン座と魚沼盆地の夜景】
Google Pixel7aにて撮影,星空撮影モード使用,ISO85,F1.9,
露出16秒×15(推定),三脚使用(固定撮影)
中央上部に写っている明るい星は木星で、その左下にはふたご座、
右下にはオリオン座が写ってます。下の方には六日町付近の夜景が
写っており、その影響で光害カブリが生じてしまい、冬の天の川が
確認し難くなったのが残念。なお、やや左の奥の方でシルエットに
なっている山は八海山と中の岳らしいです。写野は次のとおり。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
その後、縦構図でも撮ってみたのがこちら。
【昇るおうし座・木星・オリオン座と魚沼盆地の夜景】
ISO99 ※その他の撮影条件は上の画像と同じ
上部に写ってるゴチャゴチャっとした星の集団は「すばる」です。
その下にはかなり疎らなヒアデス星団があり、その中に確認できる
明るい星は、おうし座の1等星アルデバランです。意外と広写野で
割と高めの位置まで昇っていた天体と一緒に夜景までフレーミング
できました。ちなみに、市街光に照らされて山容が見えている手前
の低山は坂戸山で、その山頂には上杉景勝の居城にもなった坂戸城
の本丸があったそうで、今は国の史跡に指定されてるらしいです。
戦国時代にはもっと綺麗な星空が見えたことでしょう。
紫金山・アトラス彗星と富士山のツーショットを狙いに静岡県東部某所へ
出掛けた10/20の成果の続きです。
スマホによる撮影と並行してミラーレス一眼カメラ+中望遠レンズによる
撮影も行ってました。得られた画像がコレです。
【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
キヤノンEOS Ra+SAMYANG85mmF1.4 AS IF UMC,F2.8,ISO5000,L41フィルター,
露出3.2秒×20コマ(Sequatorにて地上風景フリーズ合成),三脚使用(固定撮影)
スマホの2倍ズームより画角が狭く、彗星の尾がフレームアウト気味です。
かなり高めのISO感度設定としたにもかかわらず、やはり大口径レンズと
フルサイズセンサーのお蔭か、画質のクオリティが段違いって感じです。
で、トータル270ショットの連写画像を使ってタイムラプス動画も作成。
それがこちら。
富士山の斜面に頭部が沈んで尾だけが見えている状態になっても連続撮影
を続けましたが、途中から雲に覆われていって、終盤には尾と雲の区別が
つかなくなっていったのでした。
しかしまぁ人工衛星と飛行機の多さには閉口しますね。雲の妨害は自然の
ことなので仕方ないとは思いますが、人工の飛行物体による妨害には若干
の苛立ちを感じずにはいられません。天文学に関わる多くの研究者も人工
衛星が実際に観測の邪魔になることを危惧しており、最近は機体の表面に
反射率の低い塗装を施すといった対策をしているような話も聞いたことが
ありますが、効果のほどはどうなんでしょうかね?
話が逸れましたが、この彗星が明るく観測できる期間も残り僅かとなって
きて、あと何回くらい観望/撮影できるか気になるところです。やっぱり
天気が問題で、例年なら秋の長雨の時期も過ぎて、太平洋側は天気が安定
してくるはずなのに、週間予報を見ると☀マークが少ない感じがします。
ということで、翌日も晴れ間を求めて出撃しました。その成果は如何に?
20日は午後から天気が回復しそうだったので、静岡県東部まで出掛け、
またほうき星パパラッチしました。
スマホ撮影分のベストショットがコレです。
【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
Google Pixel7aにて撮影,天体撮影モード使用,2倍ズーム,ISO896,
F1.9,露出16秒×5(推定),三脚使用,Photoshop等でレタッチ少々
彗星の光度は低下して4等台になっていたようで、肉眼では辛うじて
尾が伸びているのが確認できるレベルでした。それでも写真では長い
尾が写り、20度くらい伸びていた模様。低空に月が昇ってきており、
月明でほのかに照らされた富士山が赤味を帯びて写りました。初冠雪
に期待してましたが、残念ながら白くなっておらず、富士山っぽさが
乏しい感じになってしまったのは否めませんねぇ。
で、約7分後には富士山の稜線に彗星頭部が隠れて、こんなイメージが
撮れました。
【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
ISO767 ※その他の条件は上の画像と同じ
尾がまるでサーチライトのように空へ向かって伸びているシーンです。
僅か数分で月明かりの影響が大きくなり、背景の空も富士山の山肌も
明るく写るようになってしまいました。
ちなみに、まだ空が明るい時間帯はこんな状況だったんですよ。
こりゃ観望も撮影も無理かなぁーって思っていたら、運良く晴れ間が
広がって、ちょうどいい時間帯に撮影できる状況になったのでした。
実は彗星頭部が稜線に隠れてから10分程度でベタ曇りになってしまい
富士山に尾が全部隠される前に撮影終了となりました、この日に今年
の残りの運を使い果たしてしまったかも?
1週間ほど前に伊豆スカイライン沿いの某所にて富士山とすそ野に広がる夜景をタイムラプス撮影しました。
月齢21の月明かりに照らされた富士山の下に広がっているのは静岡県裾野市~御殿場市付近の夜景です。
この動画の約500フレームを比較明合成して得られたのがコレです。
撮影中に飛行機が富士山の向こう側を通過していき、その点滅灯がミシン目みたいな感じに写りました。
印刷したら富士山の9合目付近で切り取りたくなってしまいそう・・・
昨日の夕刻に自宅からこんなシーンが見えました。
富士山頂のすぐ上にポチっと写ってる星は太陽系第1惑星である水星です。
水星は今月4日に東方最大離角(太陽の東側に最も離れて見える状態)を迎え、西空で見やすくなってました。
と言っても、この日は薄明終了30分前の17時半には沈んでしまう状況でした。
実は17時11分くらいから900ショットほど連写してまして、それらを余すことなく比較明合成してみたのがこちら。
茜空をバックに富士山の天辺の中央から少し西に外れたところへ沈んでいったのでした。
3/2の日没後、西の空で金星と木星が大接近する光景が見られるということで、
時間が取れれば神奈川県某所まで出向いて、こんな写真を撮りたいと思ってました。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
ウチからは富士山と一緒には撮れないって分かってたんで、Googleマップでロケハンしてたんですが、
残念ながら関東南部は曇り空で見えそうになかったので、結局のところ撮影ポイントへの出撃を断念。
で、両惑星は翌日には離れるとは言え、まだ近い位置関係にあるのでリベンジを考えてたんですけど、
2日連続で似たような空模様になる予報で、どうやら富士山とのスリーショットを撮るのは無理そう・・・
では、どこが晴れるのか、複数の天気分布予報を調べると、甲信方面が期待できる感じでした。
そこで、富士山の代わりに八ヶ岳と一緒に撮るのもアリかなぁーと思って、東麓の野辺山高原に注目し、
八ヶ岳最高峰の赤岳に両惑星が沈むのが見える地点を調べ、シミュレーションしてみました。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
当日、幸い午後イチから時間が取れたので現地へ出撃。
着いてみると上空は晴天でしたが、八ヶ岳には低い雲がかかっていてスッキリしない状況。
そのうち雲が消えていくことを願いながら、まだ空の明るい時間帯に撮ったのがこちら。
キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLDアスフェリカル(@47mm) 三脚使用
両惑星は捉えられましたが、まだ赤岳の左上の高い所にあります。
ちなみに、動画モードで撮影したファイルから30フレームを加算合成してます。
で、18時台中盤になると雲が消えるどころか増えていく状況でしたが、動画モードでそのまま撮影続行。
月明りに照らされた赤岳がちょっとだけ雲から顔を出したフレームを抽出して得られたのがコレです。
キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLDアスフェリカル(@38mm) 三脚使用
結局、赤岳の真上に両惑星が並ぶシーンは雲に阻まれて撮れませんでした。んー、残念無念!
3/24には金星と細い月が大接近する光景が見られるので、次はそれを狙ってみましょうかね。
ちなみに同接近は沖縄方面で金星食となります。
メリークリスマス!
今日の日没後に撮った画像がこちら。
富士山に金星が沈む間際を狙ったのでした。
スノークロスフィルターを使ってキラッキラにしてみました。
ちょっと真ん中からズレたのが悔やまれるなぁ・・・