新月となった11/22の晩に伊豆稲取で☆撮りしてきました。
ちょっと間が空いてしまいましたが、収穫は2点だけでした。
まずはしし座を運行中の暗めの彗星を撮ってみました↓
【コマス・ソラ彗星(32P)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間24分(3分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
1926年にスペインの天文学者ホセ・コマス・ソラ氏が発見した彗星で、
8.8年で太陽を周回する楕円軌道を持った短周期彗星です。
10月17日に太陽に最接近(といっても地球軌道の外側です)した後、
地球との距離が縮まってきています。
明るくなってきてはいるものの光度は14等ぐらいと、
大きめの天体望遠鏡を使っても眼視では確認困難なレベルです。
写真では尾が意外と長く伸びている姿が捉えられました。
観測好期は来年の春まで続きますが、光度は13等台止まりと予想されてますので、
一般の方々が楽しめるような彗星になることはないでしょう。
続いて狙ったのもマイナーな天体です↓
【NGC2170,2182,2183,2185付近】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間36分(3分×12コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
いっかくじゅう座の南西のはずれ、オリオン座との境界付近にある小さな散光星雲の群れです。
輝星の滲みと区別が付かないようなコンパクトな青白い星雲と
刷毛で掃いたような赤い星雲が確認できます。
これも暗いので、大きな望遠鏡をもってしても眼視ではほとんど見えないでしょう。
この辺り一帯には星間物質の分子雲が取り巻いているらしく、
画像全体が少しモヤっとした感じがありますが、画像処理技術が未熟なもので
それらがはっきり分かるようにあぶり出すことができてません。
さて、今日も夜には晴れてくる可能性があるので、また出撃しようかと考えています。
寒くなって甲信方面の山間部には行き難い季節になってきたため、
遠征先はまた同じ場所かな?