早朝からすごくクリアに見えてます。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:8.2℃ 富士山:0.1℃
富士山が白くならないまま10月が終わろうとしています。
初冠雪が11月にずれ込むのは統計開始以来初めてとなります。
週間予報を見ると11月2~3日にかけて降水がありそうですが、
富士山が冠雪するかどうかは気温次第という感じです。
そのタイミングで降雪がないと、しばらく秋晴れが続きそうなので
初冠雪が11月10日以降になってしまうかもしれません。
早朝からすごくクリアに見えてます。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:8.2℃ 富士山:0.1℃
富士山が白くならないまま10月が終わろうとしています。
初冠雪が11月にずれ込むのは統計開始以来初めてとなります。
週間予報を見ると11月2~3日にかけて降水がありそうですが、
富士山が冠雪するかどうかは気温次第という感じです。
そのタイミングで降雪がないと、しばらく秋晴れが続きそうなので
初冠雪が11月10日以降になってしまうかもしれません。
昨日、アトラス彗星(C/2024 S1)が太陽のすぐ傍まで近づいたところ
で力尽き、消滅してしまいました。この彗星は太陽をかすめる軌道
を持ったクロイツ群のメンバーで、太陽最接近日の約1か月前の割と
早期に発見されたこともあり、肉眼でも見えるような大彗星になる
だろうと期待されましたが、本体が予想より小さかったのに加え、
途中から崩壊が始まって太陽近傍での灼熱地獄に耐えられなかった
みたいです。
ところで、クロイツ群の彗星は過去に極めて明るく観測されたもの
が数多くあって、「大彗星の超一流ブランド」とでも言いたくなる
ようなステータスがあります。17世紀以降に地上からの観測記録が
ある主なメンバーを調べてみると・・・
出現年 名称 最大光度
1668 Gottignies -5等(推定)
1843 Great March Comet -7等(推定)
1880 Great Southern Comet -4等(推定)
1882 Great September Comet -17等(推定)
1887 Thome 1等?
1945 du Toit 7等?
1963 Pereyra 2等?
1965 Ikeya-Seki -10等
1970 White-Ortiz-Bolelli 1等
2011 Lovejoy -4等
2024 ATLAS 3.5等?
明るさが肉眼で観測可能なレベルに達したものが多数を占めます。
で、出現年をチェックするとちょっとしたクセみたいなのがあり、
2桁以上の年数の出現間隔が2回続いた後に1桁の出現間隔が2回続く
という奇妙な巡り合わせが指摘されてます。個人的にこの法則(?)
を知ったのは、1965年に大彗星となった池谷・関彗星を発見された
関勉さんの御著書『彗星ガイドブック』(1976年刊)の記述を読んで
のことです。まぁ、単なる偶然なんでしょうけど、1880年以降では
2→5→58→18→2→5→41→13年という間隔になっているのを見ると、
この先10年以内にもしかしたら2つ有望なのが現れるんじゃないか?
なんて淡い期待を抱いてしまいます。なお、太陽観測機SOHO搭載
のコロナグラフでは毎年のようにクロイツ群の小彗星が大量に発見
されてますが、いずれも消滅するなどして地上からの観測が不能な
ものばかりなので、それらを除外した場合の話です。
ちなみにクロイツ群に属する彗星はほとんど同じ軌道を辿っていて
その公転周期は概ね800~900年程度のようですが、この群の起源と
なった彗星は1106年に見られたものとされ、その分裂核がそれぞれ
徐々に離れながらも軌道上でそこそこまとまった範囲に散らばって
次々と戻って来ているとしたら、周期の関係からそろそろ打止めの
年代に入ったりしないものか、素人考えかもしれませんが気になる
ところではあります。
先のことは予測ができませんけど、いつかまた同群のドデカい彗星
が現れてくれることを信じて、楽しみに待ちたいと思います。
1950年以降に出現のクロイツ群5彗星の位置関係(AstroArts社ステラナビゲータにて作成)
※上:1980/01/01
下:2080/01/01(ATLAS彗星は生き残ったと仮定した場合の位置)
紫金山・アトラス彗星の次に明るくなりそうな新彗星として、ほぼ
1か月前の9/29に拙ブログの記事で紹介し、その後にアトラス彗星
という名で正式登録されたサングレーザー(太陽をかすめる彗星)は
どうやら当初予想よりも本体が小さかったらしく、太陽へと向かう
途中で崩壊が進んでしまって、残念ながら大彗星に成長する可能性
は極めて低くなってしまいました。
現在、ESA/NASAが運用中の太陽観測機SOHOのコロナグラフLASCO
C3が写野に捉えており、下記URLサイトで太陽に接近していく姿が
取り上げられてます。
太陽への接近前に地上から観測できたことから大玉だと期待された
クロイツ群メンバーでしたが、とんだ食わせ者ということになって
しまいそうです。SOHOのコロナグラフ画像でその最期を見届けたい
と思います。
【追記(10/29)】
やはり消滅した模様です(下記リンク先参照)。
20日ぶりに太陽を撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
あまり大きな黒点はありませんが、南半球を中心に数は多いです。
今月15日付でNASAから太陽活動が極大期に到達しているとの発表
がありました。今月前半にXクラスの大規模フレアが2回ほど発生し、
世界各地でオーロラが観測されてましたので、それを受けての公表
だったのかもしれません。事前予想では来年半ばにピークを迎える
とみられてますので、これからしばらくはハイレベルな活動が続く
ことになりそうです。
先々週にアトラス彗星(C/2024 S1)狙いで出掛けた魚沼スカイライン
の某所にて夜景も撮影しました。まずは南寄りを撮ったのがこちら。
手前側は南魚沼市塩沢付近の市街地ですが、低層雲がかかっていて、
ちょっと幻想的な雰囲気を醸し出してました。水まんじゅうっぽい
感じにも見えてしまって、なんか美味しそうだなぁーなんて思って
しまいました。食いしん坊なんでしょうか? なお、奥に向かって
街灯が連なって延びているのは国道291号線と思われ、上越国境を
越えて群馬県へと繋がる道のようですが、途中から車両だけでなく
登山者の通行も厳しい廃道と化しているらしいです。
で、反対の北寄りにカメラを向けて撮ると・・・
六日町付近の市街地が捉えられました。右下で最も明るく写ってる
ところはイオン六日町店やケーズデンキ等が並んだ賑やかなエリア
に相当し、関越道の六日町ICがすぐ隣にあります。中央から少し右
の奥に写ってる棚引いた煙みたいなのは、Googleマップで調べたら
雪国まいたけの工場で、そこにある煙突から出ていることが分かり
ました。また、上の方に光点が連なっているのは八海山の方向へと
延びる県道214号線の街灯のようです。
夜遅くの時間帯でしたが、クルマが何台かやって来て、写真撮影の
準備をしている人もいました。話を伺うと、明け方に発生する雲海
を狙って訪れる地元の方々が多いとのことでした。確かに南寄りの
エリアを中心に雲がかかってましたけど、雲海レベルとは言い難い
状況で空が白んでいったので、ハズレの日だったかもしれません。
富士山と大彗星を撮影した日の翌日も晴れ間を求めて長野県某所へ
出掛けました。まずはスマホによる撮影で得られたのがコレです。
【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
Google Pixel7aにて撮影,星空撮影モード使用,ISO1204,F1.9,
露出16秒×15(推定),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ
ズーム無しで撮ったら、左寄りに夏の天の川、右寄りに尾を伸ばした
大彗星を同一写野に収めることができました。スマホの自動露出調整
により絞り開放で撮影されたことで、元の画像は周辺減光が目立って
しまったので、いわゆるフラット補正と呼ばれる画像処理にてそれを
軽減してはみたものの、低空の光害カブリは残ってしまいました。
それでも彗星自体の写りは思ったより良好で、尾が天の川の一角まで
伸びているような姿を捉えることに成功しました。その長さは少なく
見積もっても15゚程度に達しているようです。肉眼でも5~6゚くらいの
尾が確認できました。明るさは4等台中盤くらいまで光度が低下して
きましたが、薄明終了時点での地平高度が上がったことで暗い夜空に
見えるようになったので、意外と見つけやすかったように思います。
で、並行して撮ったミラーレス一眼カメラによる取得画像はこちら。
【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLD Aspherical(@28mm),
F4,ISO5000,L41フィルター,露出10秒×24(Sequatorにて地上風景
フリーズ合成),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ
スマホの撮影より若干遅い時間帯に撮影したことと絞り値を大きめに
設定して撮ったことに加えて、少し強力な画像処理でカブリの影響を
低減したことも奏功して、ちょっとはマシなイメージになりましたが
尾の写りはスマホの撮影画像と大差ないかも? ただ、天の川の中に
点在する赤い星雲は、天体撮影に特化したカメラだけのことはあって
確認しやくすなってます。
広角で天の川+大彗星を撮るのも目標の1つでしたので、こんな光景
が撮れるなんて夢のようなことでした。もう2度と無いかなぁ・・・
その後しばらくは彗星が雲隠れ状態になりましたが、少し待ってたら
雲間に入ってくれたので、今度はズームインして彗星を単独で狙って
みたのがコレです。
【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
@66mm,ISO6400,露出5秒×20(彗星核基準コンポジット)
※その他の条件は上の画像と同じ
少し雲にかかってしまったものの、ほうき星らしい姿をちょうどいい
画角で捉えられたような気がします。頭部から真下にアンチテイルも
短く伸びているのが辛うじて分かる感じです。
さて、さすがの大彗星も、そろそろ見映えの良い時期が終わりそうな
頃合いになってきました。この先しばらくは天気が思わしくないこと
もあって、もう雄大な姿を観望/撮影するのは難しいかもしれません。
個人的に今後は望遠鏡を使った撮影がメインになりそうですけど、
可能な限り追跡してみたいと考えてます。
下の方がモヤっとした感じで、頂上に近い部分だけクリアに見えてます。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:16.8℃ 富士山:-2.2℃
一昨日発生した台風20号は南シナ海を西進中で日本への直接的な影響は
無さそうですが、沖縄県では湿った空気の流入で大雨になっている模様。
関東の週間天気予報を見ると、秋雨前線の影響でぐずついた天気が今月
いっぱいは続くようです。秋晴れの到来はしばらく先かなぁ・・・
紫金山・アトラス彗星と富士山のツーショットを狙いに静岡県東部某所へ
出掛けた10/20の成果の続きです。
スマホによる撮影と並行してミラーレス一眼カメラ+中望遠レンズによる
撮影も行ってました。得られた画像がコレです。
【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
キヤノンEOS Ra+SAMYANG85mmF1.4 AS IF UMC,F2.8,ISO5000,L41フィルター,
露出3.2秒×20コマ(Sequatorにて地上風景フリーズ合成),三脚使用(固定撮影)
スマホの2倍ズームより画角が狭く、彗星の尾がフレームアウト気味です。
かなり高めのISO感度設定としたにもかかわらず、やはり大口径レンズと
フルサイズセンサーのお蔭か、画質のクオリティが段違いって感じです。
で、トータル270ショットの連写画像を使ってタイムラプス動画も作成。
それがこちら。
富士山の斜面に頭部が沈んで尾だけが見えている状態になっても連続撮影
を続けましたが、途中から雲に覆われていって、終盤には尾と雲の区別が
つかなくなっていったのでした。
しかしまぁ人工衛星と飛行機の多さには閉口しますね。雲の妨害は自然の
ことなので仕方ないとは思いますが、人工の飛行物体による妨害には若干
の苛立ちを感じずにはいられません。天文学に関わる多くの研究者も人工
衛星が実際に観測の邪魔になることを危惧しており、最近は機体の表面に
反射率の低い塗装を施すといった対策をしているような話も聞いたことが
ありますが、効果のほどはどうなんでしょうかね?
話が逸れましたが、この彗星が明るく観測できる期間も残り僅かとなって
きて、あと何回くらい観望/撮影できるか気になるところです。やっぱり
天気が問題で、例年なら秋の長雨の時期も過ぎて、太平洋側は天気が安定
してくるはずなのに、週間予報を見ると☀マークが少ない感じがします。
ということで、翌日も晴れ間を求めて出撃しました。その成果は如何に?
雲が多くて、真ん中あたりだけ見えてました。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:11.5℃ 富士山:2.2℃
八王子アメダスの昨日の平均気温は14.8℃で、結構寒く感じる1日でした。
ちなみに昨年の秋に初めて日平均気温が15℃未満となったのは10/22で、
時期的にあまり変わらないことになります。
20日は午後から天気が回復しそうだったので、静岡県東部まで出掛け、
またほうき星パパラッチしました。
スマホ撮影分のベストショットがコレです。
【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
Google Pixel7aにて撮影,天体撮影モード使用,2倍ズーム,ISO896,
F1.9,露出16秒×5(推定),三脚使用,Photoshop等でレタッチ少々
彗星の光度は低下して4等台になっていたようで、肉眼では辛うじて
尾が伸びているのが確認できるレベルでした。それでも写真では長い
尾が写り、20度くらい伸びていた模様。低空に月が昇ってきており、
月明でほのかに照らされた富士山が赤味を帯びて写りました。初冠雪
に期待してましたが、残念ながら白くなっておらず、富士山っぽさが
乏しい感じになってしまったのは否めませんねぇ。
で、約7分後には富士山の稜線に彗星頭部が隠れて、こんなイメージが
撮れました。
【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
ISO767 ※その他の条件は上の画像と同じ
尾がまるでサーチライトのように空へ向かって伸びているシーンです。
僅か数分で月明かりの影響が大きくなり、背景の空も富士山の山肌も
明るく写るようになってしまいました。
ちなみに、まだ空が明るい時間帯はこんな状況だったんですよ。
こりゃ観望も撮影も無理かなぁーって思っていたら、運良く晴れ間が
広がって、ちょうどいい時間帯に撮影できる状況になったのでした。
実は彗星頭部が稜線に隠れてから10分程度でベタ曇りになってしまい
富士山に尾が全部隠される前に撮影終了となりました、この日に今年
の残りの運を使い果たしてしまったかも?